傘の日 (記念日 6月11日)

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皆さんは「傘の日」という記念日をご存じですか?梅雨の季節になると、私たちの生活に欠かせない傘。その傘に焦点を当てた記念日があるんです。

傘の日の起源

日本洋傘振興協議会の設立

1989年(平成元年)、日本洋傘振興協議会(JUPA)は「傘の日」を制定しました。東京都台東区浅草橋に事務局を置くこの団体は、洋傘の品質向上や安全性の確立を追求しています。

洋傘の販売促進と傘の使い方に関するモラル向上を目的としており、梅雨入りを意味する雑節「入梅」の日が選ばれました。この時期、傘は私たちの日常にとって必需品になりますね。

JUPAは1963年(昭和38年)3月に設立され、50年以上の歴史を持つ団体です。会員企業は常にファッショントレンドの研究に励み、機能性の向上や高付加価値製品の開発に努力しています。

また、JUPAは独自の基準を設定し、傘の品質・信頼・安心の証としてJUPAマークを添付しているのです。これは消費者にとっても非常に心強いですね。

傘の歴史

日本における洋傘の歴史は意外と古く、江戸時代後期の1804年(文化元年)には、中国(清)からの舶載品目に「黄どんす傘」が記録されています。これが洋傘として特定できる最古の記録とされているんですよ。

どんす(緞子)とは、室町時代に中国(明)から伝えられた絹の紋織物で、高級織物の代名詞です。このような素材を用いた傘がどのようなものだったのか、想像するだけでワクワクしますね。

明治時代の洋傘

明治時代になると、洋傘の輸入本数は増加し、文明開化の波に乗って庶民の手にも渡るようになりました。1868年(明治元年)の「武江年表」には、庶民にも洋傘が普及し始めたと記述されているそうです。

当時の洋傘は、今とは異なる魅力があったでしょう。私たちが今日使用している傘も、このような歴史の一部であると考えると、感慨深いものがあります。

傘の日の現代的な意義

傘とファッション

現代では、傘は単なる雨具ではなく、ファッションアイテムとしての地位を確立しています。色や形、柄など、選ぶ楽しみもありますし、自分のスタイルに合わせた傘を持つことで、雨の日もおしゃれを楽しむことができます。

特にJUPAが推進する高付加価値製品は、デザイン性だけでなく、耐久性や機能性においても優れています。雨の日のお出かけが待ち遠しくなるような、そんな傘を私たちは手に入れることができるのです。

傘を通じたエコ活動

傘の日は、単に傘の販売促進やモラル向上だけでなく、環境問題への意識を高める機会でもあります。使い捨てではなく、長く愛用できる傘を選ぶことは、地球環境にも優しい選択です。

修理やリサイクルを通じて、傘を大切に使う文化が広がっていくことを願っています。傘一つを通じて、私たちの消費行動が地球に与える影響を考えるきっかけになるでしょう。

傘の日を楽しむための提案

傘を活用したイベント

傘の日には、傘を使った様々なイベントが考えられます。例えば、オリジナルの傘をデザインするワークショップや、傘を使ったアート展示など、傘を通じたコミュニティの活性化に貢献できるでしょう。

また、傘を使ったファッションショーを開催するなど、傘をファッションアイテムとして楽しむ機会を提供することも素敵ですね。

傘の日は、私たちにとって身近なアイテムである傘に改めて注目し、その多様性や歴史を知る良い機会です。傘を通して、新しい発見や楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。