ハスカップの日 (記念日 7月7日)

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皆さんは「ハスカップの日」をご存じですか?7月7日、七夕と同じ日に設定されたこの記念日は、北海道の美しい自然が育んだハスカップの魅力を広めるために、北海道の美唄市農業協同組合などが中心となって制定されました。愛の契りという花言葉を持つハスカップは、まさに七夕のロマンティックな物語にふさわしい果実ですね。

ハスカップの日とは?

記念日の由来

ハスカップの日は、北海道の特産品であるハスカップを全国に知ってもらうことが目的で、2021年(令和3年)に一般社団法人日本記念日協会によって認定されました。

この日が選ばれたのは、ハスカップが二つの花から一つの実をつけることから、「愛の契り」という花言葉を持ち、七夕の織姫と彦星のようなストーリーが込められているからです。

また、収穫時期が6月下旬から7月中旬にかけてであることも、この日付けが選ばれた理由の一つです。まさに自然のリズムに合わせた記念日と言えるでしょう。

果実は青みがかった黒色で、その風味豊かな味わいは、地元北海道ではジャムやジュースなど様々な加工品として愛されています。

ハスカップの特徴

ハスカップはスイカズラ科スイカズラ属に属する植物で、樹高1~2mの落葉低木です。別名ハニーベリーとも呼ばれ、その和名は「クロミノウグイスカグラ」。名前の由来は、黒い実をつけるウグイスカグラから来ています。

北方系の植物であるハスカップは、シベリアや中国東北部、朝鮮半島などの寒冷地に分布していますが、日本では特に北海道での栽培が盛んです。

厚真町と美唄市は、それぞれ作付面積、生産量日本一を誇り、長い歴史の中でアイヌ民族にも利用されてきた歴史があります。

ビタミンCやビタミンE、カルシウム、鉄分、アントシアニン、食物繊維など、豊富な栄養素を持ち、「北海道の不老長寿の実」とも呼ばれているのです。

ハスカップの楽しみ方

ハスカップはそのまま食べるのはもちろん、加工してジャムやジュース、デザートなどに利用されることが多いです。北海道ならではの味わいを楽しむことができるでしょう。

また、ハスカップの日にはイベントが開催されることもあり、直接農家から購入できる機会もあります。地元の人々との交流を楽しみながら、新鮮なハスカップを味わうのも素敵な経験です。

ハスカップを使った料理教室やワークショップなど、様々な楽しみ方が提案されています。記念日を機に、新しい食文化に触れてみるのもいいですね。

私自身もハスカップのジャム作りに挑戦したことがありますが、その風味の深さには驚かされました。皆さんもぜひハスカップを使って、オリジナルのレシピを発見してみてください。

ハスカップと日本の果物文化

果物の歴史とハスカップ

日本には様々な地域ごとに特色ある果物がありますが、ハスカップは北海道の冷涼な気候という特殊な環境で育つ果物です。

アイヌ民族が古くから利用していたという歴史は、日本の果物文化の多様性を示す一例と言えるでしょう。ハスカップのように、地域に根ざした果物は、その土地の歴史や文化と深く結びついているのです。

現代では、ハスカップのような地域特産の果物を活かした産業が、地域経済に大きな役割を果たしています。地元の農家が丹精込めて育てた果物は、観光資源としても重要な位置を占めているのです。

ハスカップの日を通じて、日本の果物文化の奥深さを改めて知ることができるのではないでしょうか。私たちが普段何気なく楽しんでいる果物の一つ一つには、それぞれの物語があるのですから。

他の果物との比較

ハスカップは、その栄養価の高さから「スーパーフード」としても注目されています。例えば、ブルーベリーと比較しても、アントシアニン含有量が高く、目の健康や美容に良いとされています。

日本では、果物を健康や美容のために利用する文化が根付いており、ハスカップもその一環として注目を集めています。季節ごとに楽しめる果物は、私たちの生活に彩りと豊かさをもたらしてくれる存在です。

ハスカップのように地域に特化した果物は、その土地ならではの味わいを楽しむことができるため、他の果物とは一線を画します。地域の風土を感じながら、果物を味わうことは、日本の四季を感じる一つの方法ですね。

また、果物を通じて地域の魅力を再発見する機会ともなります。ハスカップのような特産品は観光客にとっても魅力的な土産物となり、地域の文化を伝える重要な役割を担っています。

七夕とハスカップの日

七夕の伝統とハスカップ

日本の夏の風物詩である七夕は、星に願いを込めるロマンティックな行事です。ハスカップの日が七夕と同じ日に設定されていることは、この果実が持つ「愛の契り」という花言葉とも相まって、特別な意味を持っています。

七夕に願い事をする習慣は、多くの人に親しまれていますが、ハスカップの日を通じて新たな願い事をする機会が生まれるかもしれません。ハスカップに願いを込めて、愛する人への贈り物とするのも素敵なアイデアですね。

また、七夕の飾りつけとハスカップの装飾を組み合わせることで、新しい七夕の楽しみ方が生まれるかもしれません。日本の伝統文化と地域特産の果物が融合することで、新たな文化の創造にも繋がります。

ハスカップの日は、北海道の農業を支える大切な果物の魅力を再認識するとともに、日本の伝統文化である七夕との関連性を楽しむ絶好の機会です。皆さんもこの日を通じて、日本の美しい夏の伝統を再発見してみてはいかがでしょうか。