国際レッサーパンダデー (記念日 毎月第3土曜日、9月第3土曜日)

国際レッサーパンダデー

「パンダ」という言葉は、もともとレッサーパンダを指す言葉でした。ジャイアントパンダが世界的に有名になるにつれ、「小さい方の」を意味する「lesser」や毛色の赤から「red」を添えた「レッサーパンダ」「レッドパンダ」という呼び名が定着するようになりました。中国語でも、レッサーパンダは「小熊猫」、ジャイアントパンダは「大熊猫」と区別されています。

国際レッサーパンダデー(International Red Panda Day)は、ネパールとアメリカに事務局を置く保全団体「Red Panda Network」が制定した記念日です。日程は9月の第3土曜日で、2024年は9月21日がその日にあたります。野生でのレッサーパンダの現状を広く知ってもらい、保全活動の必要性を伝えることが目的です。Red Panda Networkはこの記念日を中心に、密猟者から野生個体を守るための募金活動や生息地の森林を回復させるプロジェクトを展開しています。世界各地の動物園でも啓発イベントが開催され、日本国内でもレッサーパンダの生態を解説する特別ガイドなどを実施する施設が見られます。

レッサーパンダは、インド北東部・中国四川省西部・ネパール・ブータン・ミャンマー北部といったヒマラヤ周辺の山岳林に生息する哺乳類です。レッサーパンダ科に属し、この科・この属はレッサーパンダ1種のみで構成されています。生息域の森林破壊や密猟により個体数の減少が続いており、IUCNのレッドリストでは「危急種(Vulnerable)」に分類されています。

日本でレッサーパンダへの注目が一気に高まったのは2005年のことです。千葉市動物公園で飼育されていたオスのレッサーパンダ「風太(ふうた)」が後ろ足2本で直立する姿がメディアで取り上げられ、全国的なレッサーパンダブームを巻き起こしました。二足立ちは餌を探すときや周囲を確認するときに見られる行動で、愛らしいその姿は多くの人の心をつかみました。英語での「Red Panda」という呼び名は毛色の赤みを指しますが、実際の体色は赤みがかった茶色から栗色で、腹面は黒く、耳の縁には白い縁取りがあります。竹や果実、昆虫などを食べる雑食性で、ジャイアントパンダと同じく竹を主食のひとつとしている点も興味深いところです。生態的には夜行性に近く、単独行動を好みます。