牡蠣むきの日 (記念日 毎月第3日曜日、9月第3日曜日)

牡蠣むきの日

9月になると、牡蠣が「旬に入った」と言われる理由をご存じでしょうか。欧米では「R」のつかない月(May・June・July・August)は牡蠣を避ける習慣があり、9月(September)から4月(April)がシーズンとされてきました。その「R」のつく最初の月・9月の第3日曜日が「牡蠣むきの日」です。日本文化を世界に発信する株式会社LA DITTA(ラ ディッタ)が制定し、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。

この日には全日本牡蠣早むき選手権の決勝戦が開催されます。優勝者はアイルランドのゴールウェイで毎年9月第4週に行われる「ゴールウェイ国際オイスターフェスティバル 牡蠣早むき世界大会」への日本代表として招待されます。牡蠣むきは専用ナイフで貝柱を切り離す技術が必要で、速さだけでなく身を傷つけない正確さも問われる競技です。記念日の狙いは「牡蠣むき」という食文化の認知度向上と、世界へのPRにあります。

そもそも「カキ」という名前の由来は、海の岩から「かきおとす」ことにあるといわれています。英語の「oyster(オイスター)」は日本語の「カキ」より広い概念で、岩などに着生する二枚貝のうち形がやや不定形で表面が滑らかでないものすべてを指します。食用で知られるマガキやイワガキはその代表格で、殻は主に炭酸塩鉱物の方解石からできています。牡蠣は食用としてだけでなく、薬品・化粧品・建材(貝灰)など幅広い用途で古くから世界各地の沿岸地域で利用されてきました。食べ方も多彩で、カキフライや鍋物の具として加熱調理するほか、新鮮なものは網焼きや生食でも楽しまれます。生食用と加熱用では流通段階での管理基準が異なり、パッケージに明記されています。買う際には用途に合わせて確認するのがポイントです。

牡蠣むきの世界大会が開かれるゴールウェイは、アイルランド西部の港町です。フェスティバルは1954年から続く歴史あるイベントで、世界中からプロの牡蠣むき職人が集まります。日本代表がこの舞台で競う背景には、「牡蠣むき」を日本の食文化として世界に位置づけようとする取り組みがあります。