6月の花粉症?イネ科花粉症の原因と対策を徹底解説

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6月の花粉症って何が原因なの?
6月の花粉症の主な原因はイネ科の植物の花粉です。カモガヤやハルガヤ、オオアワガエリなどが代表的で、これらの花粉が4月末から7月にかけて飛散します。
イネ科花粉症の対策は?
イネ科花粉症の対策には、マスクの着用、花粉の除去、室内の花粉対策、定期的な掃除が有効です。また、症状が長引く場合はアレルギー検査を受けることをおすすめします。

6月花粉症のような症状

6月になると、花粉症の症状に悩まされる人が増えます。しかし、6月の花粉症はスギ花粉やヒノキ花粉の季節とは異なり、主にイネ科の花粉が原因となります。この記事では、6月花粉症のような症状について詳しく解説します。

イネ科花粉症とは?

イネ科花粉症は、イネ科植物の花粉が原因で発症するアレルギー性疾患です。特に、カモガヤやハルガヤ、オオアワガエリなどの牧草が主な原因となります。これらの植物は4月末から7月にかけて花粉を飛散させるため、6月に花粉症の症状が現れることが多いです。

イネ科花粉症の主な症状:

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • 目のかゆみ
  • 目の充血
  • 皮膚症状(花粉に接触した場合)

イネ科花粉症は、スギ花粉症と症状が似ていますが、花粉の飛散範囲が異なります。イネ科の花粉は数十メートル程度しか飛ばないため、近づかなければ影響は少ないです。一方、スギ花粉は数十キロメートル飛散することがあります。

地域ごとの花粉飛散時期

日本は南北に細長い地形のため、地域ごとに花粉の飛散時期が異なります。以下の表は、各地域における主要な花粉の飛散時期を示しています。

地域 スギ花粉 ヒノキ花粉 シラカンバ花粉 イネ科花粉 ブタクサ花粉
北海道 なし なし 4月~6月 4月~6月 9月~10月
東北 3月~5月 4月~5月 4月~6月 4月~6月 9月~10月
関東 2月~5月 3月~4月 なし 4月~6月 9月~10月
関西 2月~5月 3月~4月 なし 4月~6月 9月~10月
九州 1月~5月 3月~4月 なし 4月~6月 9月~10月

この表からわかるように、イネ科花粉は4月から6月にかけて全国で飛散します。特に関東や東北では、イネ科花粉が多く飛散するため、6月に花粉症の症状が現れることが多いです。

実用的な対策と予防方法

イネ科花粉症の症状を軽減するためには、以下の対策が有効です。

  • マスクの着用: 花粉が飛散している時期には、外出時にマスクを着用することで花粉の吸入を防ぎます。
  • 花粉の除去: 自宅の庭や空き地に雑草が生えている場合は、早めに草刈を行いましょう。その際はマスクを着用し、花粉を吸い込まないように注意してください。
  • 室内の花粉対策: 窓やドアを閉めて花粉の侵入を防ぎ、空気清浄機を使用することで室内の花粉濃度を低く保ちます。
  • 定期的な掃除: 室内の花粉を減らすために、こまめに掃除を行いましょう。特にカーペットやカーテンなど、花粉が溜まりやすい場所を重点的に掃除します。

専門家の意見とアドバイス

宮前平トレイン耳鼻咽喉科のブログによると、イネ科花粉症は風邪と勘違いされることが多く、適切な治療が遅れることがあります。花粉症の症状が長引く場合は、アレルギー検査を受けることをおすすめします。

「4月下旬~6・7月くらいに、『くしゃみ』、『鼻水』、『目のかゆみ』などの症状がある方は、実はカモガヤ花粉症(イネ科花粉症)である場合がとても多いです。」
宮前平トレイン耳鼻咽喉科院長ブログ

また、日本医科大学の大久保公裕教授によると、花粉症日記をつけることで、自分の症状と花粉の飛散時期の関係を把握することができます。これにより、予防策を講じるタイミングを見極めることができます。

まとめ

6月に花粉症のような症状が現れる場合、イネ科花粉症が疑われます。イネ科花粉症はスギ花粉症と似た症状を引き起こしますが、花粉の飛散範囲が異なるため、対策も異なります。地域ごとの花粉飛散時期を把握し、適切な対策を講じることで、症状を軽減することができます。花粉症の症状が長引く場合は、アレルギー検査を受けることをおすすめします。

さらに詳細な情報は、以下のリンクからご覧いただけます。
花粉カレンダー|花粉症ナビ
カモガヤ花粉症、イネ科花粉症って何?? | 宮前平トレイン耳鼻咽喉科院長ブログ