Genonが2024年10月28日からオーストラリアで国際展開の可能性を探る

Global Navigator参加

開催日:10月28日

Global Navigator参加
Genonってどんな会社なの?
Genonは大阪に本社を置く企業で、アトピー性皮膚炎専門のオンライン診療サービス「ヒフメド」を提供しています。
オーストラリアでの活動内容は?
Genonはオーストラリアで医療機関を訪問し、オンライン診療サービス「ヒフメド」の国際展開の可能性を探りました。
株式会社Genon、Global Navigatorプログラムでオーストラリアを訪問し、皮フ科オンライン診療の国際展開に向けた新たな可能性を探る 画像 2

株式会社Genon、オーストラリアでのGlobal Navigatorプログラムに参加

2024年10月28日、株式会社Genon(本社:大阪市北区梅田、代表取締役社長:高原千晶)は、オーストラリアで開催されたGlobal Navigatorプログラムに参加し、現地の医療機関を訪問しました。このプログラムは、国際的な医療展開を目指す企業にとって貴重な機会であり、Genonにとっても皮フ科オンライン診療サービス「ヒフメド」の国際展開に向けた新たな可能性を探る重要なステップとなりました。

訪問先には、病院、大学、研究施設など多様な医療関係機関が含まれ、現地の医療現場におけるニーズや課題に対する理解を深めることができました。特に、オーストラリアの皮膚科オンライン診療サービス「Virtual Dermatology」のCOOであるFrancis医師との会談は、今後の事業展開に向けた重要な進展が期待されるものでした。

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オーストラリアの医療現場の課題とニーズ

オーストラリアにおける医療制度は、一般医(GP)による診療が基本となっており、専門医への紹介を経て診療が行われます。しかし、皮膚科専門医は約400名と少なく、専門医の診察を受けるためには1〜2ヶ月の予約待ちが通常となっています。さらに、オーストラリアはオゾン層の影響を受け、皮膚癌患者が非常に多く、皮膚科医は常に多忙を極めています。このような状況から、地方に住む患者が専門医にアクセスすることが困難であり、オンライン診療のニーズが高まっています。

今回の訪問を通じて、Genonは現地の医療関係者と有益なつながりを築き、オンライン診療の可能性を確認しました。特に、Francis医師との面談では、オーストラリアにおけるオンライン皮膚科診療のニーズが強いことが確認され、今後の展開に向けた期待が高まりました。

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ヒフメドの概要とその特長

株式会社Genonが提供する「ヒフメド」は、アトピー性皮膚炎専門のオンライン皮膚科診療サービスです。ヒフメドでは「卒炎」を目指す患者のために、10分間しっかりと診察を行うことをコンセプトにしています。これにより、従来の3分診療の課題を解決し、患者にとって質の高い医療を提供することを目指しています。

ヒフメドは、患者自身が症状を記録しデータを分析することで、医師と共に最適な治療法を見つけ出す新しいアプローチを採用しています。医師と患者間のコミュニケーションを改善し、慢性疾患の治療・予防を実現する社会を目指しており、オンライン診療の導入によって医療アクセスの向上や待ち時間の短縮、患者のストレス軽減に寄与しています。

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ヒフメドとVirtual Dermatologyの連携可能性

Francis医師との会談において、以下のような協力が進行中です。

  • Virtual DermatologyでのヒフメドのPHRシステム活用
    Francis医師は、患者情報の収集が難しいという課題を共有し、ヒフメドのPHRシステムがその解決に貢献できると考えています。提携について現在議論が進められており、患部写真などの患者データの管理を効率化することで、遠隔地の患者にも質の高い診療が可能となります。
  • CosMeとの提携
    Francis医師がCEOを務める美容と皮膚の健康に特化したオンラインサービス「CosMe」との提携も検討されており、ヒフメドの技術が美容医療分野にも応用される可能性があります。この連携により、オンライン診療と美容分野がシームレスに融合し、より多くのユーザーに対応できるサービスを提供する道が開かれると考えられます。
  • Skin Health Instituteでのヒフメドシステム活用の検討
    Francis医師が所属するSkin Health Instituteにおいて、ヒフメドのシステムの有効性を検証するための臨床実験が協議中です。進展があれば、ヒフメドのシステムがオーストラリアの医療現場に正式に導入される可能性が高まります。
  • ADRとの連携可能性
    オーストラリア国内で乾癬、アトピー性皮膚炎(AD)、膿皮症(HS)、白斑などの慢性皮膚疾患のデータを収集するAustralasian Dermatology Registry(ADR)との提携も視野に入れています。このデータ収集は研究や診療の質向上に繋がり、個別化医療の実現を支える重要な役割を果たすと期待されています。

これらの連携を通じて、Genonはオーストラリアにおける皮膚科オンライン診療サービスのニーズに応えるための新たな方向性を模索しています。

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会社情報と受賞歴

株式会社Genonは、2022年1月20日に設立され、大阪市北区梅田に本社を置いています。従業員数は24名(インターン・アルバイト含む)で、資本金は1135万円(資本準備金含む)です。代表は高原千晶氏で、監修医には皮膚科専門医の後藤和哉氏が名を連ねています。

同社は、以下のような受賞歴やアクセラレーション採択を持つ実績があります。

受賞名 詳細
2022 U-25 kansai pitch contest vol.6 優秀賞
2022 大阪公立大学ヘルステックスタートアップス2022第2期 最優秀賞
2022 第16回 ビジネスプランコンテスト ドリームDASH 日本公認会計士協会近畿会 特別賞
2021 第46回経済界大賞・金の卵発掘プロジェクト2021 全国大会出
2022 Booming! 2022 アクセラレーションプログラム
2024 MedTech Actuator Origin Japan 2024 Semi final 出場
2024 MedTech Actuator Global Navigator Japan-Melbourne 2024

これらの受賞歴は、Genonが医療分野での革新を目指し、成長を続ける企業であることを示しています。

最終的に、Genonはオーストラリア市場への参入を進め、将来的にはアメリカやヨーロッパなど他の国・地域への展開も視野に入れています。今回の訪問で得た知見とつながりを基に、さらなる発展を目指していく所存です。

参考リンク: