みずほ銀行、絞り込みAIを活用した伝統工芸デザインの実証実験を2024年11月開始

絞り込みAI実証実験

開催期間:11月1日〜12月31日

絞り込みAI実証実験
絞り込みAIって何に使うの?
絞り込みAIは、ユーザーが自分のイメージに最も近いデザインを選び、思考を可視化する技術です。ECサイトでの体験向上を目指しています。
実証実験はいつ行われるの?
実証実験は2024年11月から12月にかけて行われ、博多伝統工芸デザインを用いた技術検証が予定されています。

みずほの特許技術「絞り込みAI」による実証実験の実施

2024年10月29日、株式会社みずほフィナンシャルグループ傘下の株式会社みずほ銀行デジタルイノベーション部は、株式会社JTBと株式会社ジェーシービーの合弁会社である株式会社J&J事業創造との共創により、伝統工芸の新たな価値創造を推進する「Bank of Craft」において、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社の特許技術「絞り込みAI」を活用した実証実験を実施することを発表しました。

この実証実験は、ユーザーが自身のイメージや思考を可視化することを目的としており、特に博多伝統工芸デザインを用いた探索と技術検証が行われます。みずほリサーチ&テクノロジーズは、画像・音声処理や自然言語処理をはじめとした信号処理技術に強みを持ち、今回の取り組みはデジタルソリューションの提供を通じて、ユーザーのニーズに応えることを目指しています。

「絞り込みAI」の技術概要

「絞り込みAI」は、AIが生成または抽出した複数の候補を提示し、ユーザーが自身のイメージに最も近い候補を選択することで、ユーザーの思考を可視化する特許技術です。このプロセスを繰り返すことにより、ユーザーは自分の求めるデザインをより明確に理解し、選択することが可能になります。

この技術は、将来的にはWebサイトやアプリへの組み込みを目指しており、特にECサイトでのショッピング体験の向上や、ユーザーが自分だけの好みの伝統工芸デザインを見つける手助けを行うことが期待されています。

実証実験の目的と内容

実証実験は、2024年11月から12月にかけて実施されます。具体的には、以下のような内容が予定されています。

  • 「絞り込みAI」技術を用いた博多伝統工芸デザインの探索
  • ユーザーが言語化できない真に求めるデザインの発見
  • UI/UXの技術検証
  • ユーザーへのアンケート調査を通じたニーズ確認
  • 将来的なビジネス構想の検討

各社の役割と協力体制

この実証実験において、各社はそれぞれの役割を果たします。

みずほ銀行
実証実験の構築・実施に係る運営を行い、「絞り込みAI」技術を活用した新規ビジネスの検討・構築を担当します。
みずほリサーチ&テクノロジーズ
「絞り込みAI」技術をデザイン分野に応用した技術やシステムの開発を行います。
株式会社J&J事業創造
「Bank of Craft」の企画・運営を行い、本実証実験の構築支援を担当します。

伝統工芸とデジタル技術の融合

J&J事業創造は、伝統工芸品を単なる物の価値にとどめず、現代のデジタルテクノロジーやクリエイターの感性を融合させることで、伝統工芸の価値を再構築しようとしています。この取り組みは、伝統工芸産業への新たな収益機会の創出や、伝統工芸の継承・発展を目指すものです。

企業や地方自治体との協業やイベントなどを通じて、伝統工芸事業者への支援モデルの確立を目指しており、地域の文化を守りながら新たな価値を創造することを目指しています。

みずほのDX推進と今後の展望

みずほは、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じた新たな価値創造に挑戦しています。「ともに挑む。ともに実る。」というパーパスのもと、J&J事業創造との実証実験を通じて、デジタル技術による伝統工芸の価値の再構築や新たな収益機会の創出の可能性を探ります。

この実証実験は、みずほが中期経営計画に掲げるお客さまや社会とともに持続的な成長を目指す取り組みの一環でもあります。伝統工芸を通じて、より豊かな社会の実現に貢献することが期待されています。

実証実験の要点まとめ

項目 内容
実施期間 2024年11月から12月
目的 ユーザーが求める伝統工芸デザインの探索および技術検証
技術 絞り込みAI
各社の役割 みずほ銀行、みずほリサーチ&テクノロジーズ、J&J事業創造が協力

このように、みずほ銀行は伝統工芸の価値創造に向けて、AI技術を活用した実証実験を通じて新たなビジネスモデルを検討し、デジタル技術による革新を目指しています。今後の展開に注目が集まります。

参考リンク: