渋谷区立中学校でAI英会話アプリELSA導入、11月28日から英語授業に活用
ベストカレンダー編集部
2024年11月28日 11:48
ELSA導入開始
開催日:11月28日
渋谷区立中学校におけるAI英会話アプリ「ELSA for Schools」の導入
2024年11月28日、ELSA JAPAN合同会社が提供するAI英会話アプリ「ELSA for Schools」が、渋谷区立中学校での英語授業に導入されました。この取り組みは、渋谷区教育委員会との連携により実現し、生徒の英語スピーキング能力の向上と学習意欲の高まりを目指します。
ELSAは、音素レベルのフィードバックやAIとの対話機能を備えた英語コミュニケーション支援サービスであり、個々の生徒が自分のペースで学習できる環境を提供します。さらに、教員は生徒の進捗状況を一元管理できるため、効率的な授業運営が可能となります。
AI技術を活用した授業の実施状況
渋谷区立中学校では、主に2年生と3年生を対象にELSA for Schoolsを利用した授業が行われています。導入から半年が経過した現在、生徒たちは英語で表現することへの自信を持ち、授業に対する積極的な姿勢が見られるようになりました。
このアプリを通じて、生徒たちは自らの発音やアクセントを客観的に評価し、フィードバックを受けることで、学習意欲が向上しています。今後もELSAを活用し、オンライン英会話や留学生との交流を通じて、実生活で英語を使う機会を増やし、実践的な英語スキルの向上を図る予定です。
公開研究授業の実施
2024年11月1日、渋谷区立中学校教育研究会英語研究部が「AIを活用した外国語科における探究的な学び」というテーマで公開研究授業を実施しました。この授業では、ELSAを使用した授業モデルが紹介され、授業後には上智大学の池田真教授からの講評も行われました。
池田教授は、内容言語統合型学習(CLIL)について説明し、言語学習と内容学習を統合することで生徒たちに深い理解を提供することの重要性を強調しました。この授業は、生徒たちに新たな学びの視点をもたらすものとなりました。
生徒の声と今後の展望
公開研究授業後には生徒へのインタビューが行われ、以下のような前向きな感想が寄せられました:
- 「自分の発音を客観的に評価してくれるのでやりやすい」
- 「英語に対する自信がつき、さらにスキルが磨かれるように感じる」
これらの声からもわかるように、ELSAの導入は生徒たちの学びに対する意欲を高める結果を生んでいます。渋谷区教育委員会は、今後もAI技術を活用した教育の可能性を探り、生徒の学びをより豊かにする取り組みを進めていく方針です。
教育委員会の見解とELSAの特徴
渋谷区教育委員会の柳田俊先生は、渋谷区の多様な文化的背景を持つ生徒たちが共に学ぶ環境を活かすためにELSA for Schoolsの導入を決定したと述べています。この取り組みを通じて、生徒たちが自身の英語力を客観的に把握し、主体的に学習を進めることが期待されています。
柳田先生は、特に生徒たちが自己の学習進度に応じて練習を重ねることで自信をつけている点を強調しました。また、区内に在住する留学生やALTとの交流を通じて、ELSAで培ったスピーキングスキルを実践的に活用する機会も増えていると述べています。
ELSAについて
ELSA(English Language Speech Assistant)は、英語をより正しく、自信を持って話せるようになるためのAIパーソナルコーチアプリです。2015年にGoogleのAI投資部門から出資を受けて以来、192カ国以上の5000万人のユーザーに利用されています。ELSAの独自の音声認識技術は、学習者のスピーキングの弱みを特定し、短期間で改善することを可能にします。
このアプリは、京都大学などの教育機関や、地方自治体、私立学校でも採用されており、今年度からは駿台グループとの教育機関向け販売パートナーシップも締結しています。
まとめ
渋谷区立中学校におけるAI英会話アプリ「ELSA for Schools」の導入は、生徒たちの英語スピーキング能力向上に寄与しています。AIを活用した授業を通じて、生徒たちは自信を持って英語を学ぶことができ、今後もオンライン英会話や留学生との交流を通じて実践的なスキルを磨いていくことが期待されています。
以下の表に、今回の取り組みの概要をまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
導入アプリ | ELSA for Schools |
対象学年 | 2年生、3年生 |
授業テーマ | AIを活用した外国語科における探究的な学び |
実施日 | 令和6年11月1日 |
講評者 | 池田真教授(上智大学) |
このように、ELSAの導入により、渋谷区の生徒たちが主体的に学ぶ姿勢を育むことが期待される。教育委員会は、今後もAI技術を活用した教育の可能性を探り続ける方針です。