アウェアファイ、12月11日に4億円資金調達を発表。AI機能強化とリアル拠点運営へ
ベストカレンダー編集部
2024年12月11日 11:43
アウェアファイ資金調達
開催日:12月11日
AIメンタルパートナー「アウェアファイ」、シリーズAラウンドで4億円の資金調達を実施
株式会社Awarefy(本社:東京都新宿区、代表取締役 CEO 小川 晋一郎)は、2024年12月11日、DBC1号投資事業有限責任組合をリード投資家とするシリーズAラウンドとして、第三者割当増資により総額約4億円の資金調達を実施したと発表しました。この資金調達は、AIメンタルパートナーアプリ「アウェアファイ」のさらなる成長と、メンタルヘルスケアの社会的な実現に向けた重要なステップとなります。
「アウェアファイ」は、2020年のサービスリリース以降、機能のアップデートやリブランディングを経て順調に成長を遂げています。特に2023年にAIチャットボット機能を、2024年5月にはAIレコメンド機能をリリースし、その成長が加速しました。公式キャラクター「ファイさん」とのチャットラリー数は、直近半年間で300万件を突破し、ユーザーとのインタラクションが大きく広がっています。
資金調達の詳細と今後の展開
今回の資金調達で得た資金は、アプリ「アウェアファイ」のAI機能の強化に加え、認知行動療法に基づくプログラムや、心理・福祉の専門スタッフによる面談が受けられるリアル拠点の運営に向けて活用される予定です。リアル拠点の運営は2025年を予定しており、AIと心理学を融合させた「アウェアファイ」のコア技術をアプリ以外の形でも提供することで、メンタルヘルスケアをより身近に実践しやすい社会を実現することを目指します。
シリーズAラウンドの資金調達においては、以下の投資家が参加しています。
- 新規引受先:
- DBC1号投資事業有限責任組合
- GENDA Capital 1号投資事業有限責任組合
- 既存株主による追加出資:
- epiiST Ventures 1号投資事業有限責任組合
- 株式会社オールアバウト
- デジタルヘルスファンド大阪投資事業有限責任組合
投資家のコメントと期待
株式会社Dual Bridge Capitalの代表パートナーである伊東 駿さまは、今回の投資について「メンタルヘルス不調の要因が多様化する現代において、AwarefyのAIメンタルパートナーはユーザーにとって不可欠な存在になりつつある」と述べ、同社のサービスがメンタルヘルスに関わる課題解決を前進させる可能性を強調しました。
また、株式会社GENDA CapitalのInvestment Managerである淵江 大道さまは、メンタルヘルスケアとエンターテイメントの関連性について言及し、「前向きな姿勢になる」という共通点があるとし、GENDAが持つノウハウを通じての成長支援に期待を寄せています。
メンタルヘルス支援におけるAIの役割と取り組み
日本社会では、超高齢化に伴う医療費の圧迫や企業の健康管理義務化など、メンタルヘルスの課題が重要視されています。特に生成AIを活用したソリューションが注目されており、国外では「AIコンパニオン」や「AIコーチ」としてメンタルヘルスをサポートするアプリが増加しています。しかし、依存性や誤情報のリスクも指摘されており、規制が進む地域も存在します。
アウェアファイは、専門的な知見に基づく安心できるメンタルヘルスケアサービスの開発を目指し、以下のような取り組みを行っています。
- 常駐心理職チームの組成:公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士などの資格保有者が社員の25%を占め、専門性を活かしたサービスづくりに貢献しています。
- 研究の推進:大学や研究機関との共同研究を進め、安全性や有効性の確認を行っています。
- 社団法人の共同設立:2024年7月に「一般社団法人AIメンタルヘルスケア協会(AIMH)」を設立し、AIメンタルヘルスケアサービスの質の向上を目指します。
採用情報と今後のビジョン
アウェアファイでは、デジタルマーケティング、デザイン、エンジニアリング、データ分析など、多様な職種で仲間を募集しています。特に生成AIの活用や3Dモデリング、モーションデザインなど、先進的な技術を活かしたプロジェクトに参加したい方を歓迎しています。経験次第では、マネージャーや責任者ポジションでの参画も可能です。
興味のある方は、採用ページで詳細情報を確認することができます。アウェアファイのミッションや働く環境に関心を持つ方々のエントリーをお待ちしています。
アウェアファイの概要とサービス内容
AIメンタルパートナー「アウェアファイ」は、認知行動療法やマインドフルネスなど、科学的根拠に基づく心理学の理論とAI技術を組み合わせ、心の健康と成長をサポートするスマートフォンアプリです。2023年4月には生成AI技術を取り入れ、AIキャラクター「ファイさん」と共に進化を続けています。アプリの累計ダウンロード数は70万を超えています。
アプリには、傾聴と共感を重視した対話機能や心のコンディションを分析する機能、マインドフルネス瞑想の音声ガイド、心の課題別の学習コース、ストレス対処の行動手法など、300種以上のコンテンツが揃っています。
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社Awarefy |
資金調達額 | 約4億円 |
リード投資家 | DBC1号投資事業有限責任組合 |
アプリ名 | アウェアファイ |
機能 | AIチャットボット、AIレコメンド機能、メンタルヘルスケアプログラム |
今後の展開 | リアル拠点の運営(2025年予定) |
アプリのダウンロード数 | 70万以上 |
以上の情報から、アウェアファイはメンタルヘルスケアの領域において、AI技術と心理学を融合させた新たな取り組みを進めていることがわかります。今後の展開に注目が集まります。