岡山大学での技術職員育成、11月29日にTCカレッジ訪問実施

TCカレッジ訪問実施

開催日:11月29日

TCカレッジ訪問実施
岡山大学での技術職員の高度化って何をしているの?
岡山大学は技術職員をテクニカルコンダクターとして育成し、マネジメント層での活躍を目指す高度化プログラムを実施しています。
TCカレッジってどんなプログラムなの?
TCカレッジは技術職員を対象にしたプログラムで、技術力や研究企画力を持つ人材を育成し、テクニカルコンダクターとして認定します。

岡山大学における技術職員の高度化とマネジメント教育

国立大学法人岡山大学は、2024年11月29日に、TCカレッジマネジメント系TCコースの上級カリキュラム『大学訪問(理事執行部)』を実施しました。このプログラムは、技術職員の高度人財養成を目的としたものであり、参加者は岡山大学の那須保友学長と対話する機会を得ました。

TCカレッジは、2021年度から東京工業大学を中心に開始されたプログラムであり、技術職員がテクニカルコンダクター(TC)として認定される制度です。岡山大学は2022年度からこのプログラムに参画し、現在8名の技術職員がTC認定を目指しています。

【岡山大学】TCカレッジマネジメント系TCコースの技術職員らが岡山大学の那須保友学長と対話~技術者としての現場、大学、法人のマネジメントを担う高度人財を目指して~ 画像 2

那須学長との対話内容と学びの深まり

今回の訪問には、東京科学大学の江端新吾教授をはじめ、マネジメント系TCコースに所属する10名の技術職員が参加しました。那須学長は、リーダーに必要な素養やスピード感を持った組織改革の重要性、経営センスについて語り、技術職員が大学法人のマネジメント層で活躍するために必要なスキルを学び続けることの重要性を強調しました。

参加者は、那須学長との対話を通じて、マネジメントに関する理解を深めることができ、今後も技術視点の教育や研究、社会共創に貢献する高度人材を目指すことを再認識しました。

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技術職員のスキル向上とキャリアパスの構築

岡山大学の総合技術部機器分析・動植物資源技術課の石原すみれ技術専門職員は、TCカレッジでの学びについて、「各コースの求めるべきTC像に必要なスキルを身に付けること、特に技術職員同士の横のつながりを作ることが重要」と述べました。人脈の構築が自身の仕事を豊かにする要素であることを実感し、今後の取り組みに対する意識が高まったと語りました。

また、技術統括監理本部の佐藤法仁副理事は、「岡山大学では技術職員の高度化を戦略的に進めており、副理事や副学長と同位の技術副総監に就くことができるキャリアパスを用意している」と述べ、技術職員の独自性を生かしたマネジメント能力が各層で活かされることを期待しました。

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岡山大学の先導的な取り組みと今後の展望

岡山大学は文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され、テクニカルコンダクターや技術プロジェクトマネージャーの育成を積極的に進めています。また、技術職員を研究者のパートナーとして位置づける「研究ポリシー」を明記し、他大学では実現が難しい先導的な取り組みを進めています。

これにより、岡山大学は「研究ファースト」の理念に基づき、ナレッジワーカーとしての技術者人材を育成し、科学技術やイノベーションの牽引役としての役割を果たしています。地域中核・特色ある研究大学としての活動を通じて、社会変革を起こす挑戦を続ける姿勢が求められています。

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まとめ

項目 詳細
大学名 岡山大学
プログラム名 TCカレッジマネジメント系TCコース
実施日 2024年11月29日
参加者数 10人
主な内容 那須学長との対話、マネジメントスキルの向上
技術職員の認定 テクニカルコンダクター(TC)認定を目指す技術職員8名
今後の展望 技術職員の高度化とキャリアパスの構築

岡山大学は、技術職員の育成を通じて、大学法人のマネジメント層での活躍を目指し、地域社会や国に貢献する人材の育成に努めています。今後もこの取り組みがどのように進展していくのか、注目されるところです。

参考リンク: