2025年1月22日発売『あえのがたり』の魅力と加藤シゲアキのアートワーク
ベストカレンダー編集部
2024年12月19日 09:41
あえのがたり発売
開催日:1月22日
能登半島地震支援企画『あえのがたり』の書影解禁とアートワークの魅力
2024年12月19日、株式会社講談社は、能登半島地震支援企画として制作された書籍『あえのがたり』の書影を公開しました。発売は2025年1月22日を予定しており、書影には著名な作家である加藤シゲアキさんが手掛けたアートワークが使用されています。このアートワークは、能登地域の伝統工芸「輪島塗り」からインスピレーションを受けており、加藤さんの独自の視点で描かれた作品です。
加藤シゲアキさんは「アルコールインクアート」という手法を用いて、輪島塗の「黒」「赤」「金」が混ざり合う印象的な絵を創り出しました。アルコールインクアートは、アルコールインクを撥水性のある紙にたらし、インクのにじみや広がり、色の混ざりを活かしたアートであり、加藤さんはこの技術を駆使して作品を制作しました。加藤さんの提案により、一般社団法人日本アルコールインクアート協会の代表理事である鈴木美香さんの協力も得て、アート制作が実現したのです。
書籍の制作過程を記録したドキュメンタリー映像の配信
『あえのがたり』の発売に合わせて、制作の裏側を記録したドキュメンタリー映像「かたりごと-Document of『あえのがたり』-」が、2024年1月22日よりYouTubeで配信されることが決定しました。このドキュメンタリーでは、能登取材や表紙制作、各作家へのインタビューなど、書籍の制作過程を詳しく追った内容となっています。
ドキュメンタリー映像は、講談社のオフィシャルYouTubeチャンネル「KODANSHA Books&Comics」にて複数回配信される予定で、作家たちが込めた「おもてなし」の想いや、小説ができることを模索する様子を視聴することができます。これにより、読者は書籍がどのように誕生したのかを知ることができ、より深い理解を得ることができるでしょう。
参加著者とその作品の紹介
本書『あえのがたり』には、以下の著者が参加しています。彼らの作品はそれぞれ異なるテーマを持ち、個性豊かなストーリーが展開されます。
- 今村翔吾「夢見の太郎」 – 20年ほど前、「入り江の左近」に拾われた太郎は、周囲に語る「夢」が彼の運命を変える。
- 小川哲「エデンの東」 – 編集者とのやり取りを通じて、作家としての成長と葛藤を描く。
- 加藤シゲアキ「そこをみあげる」 – 自分の犯した罪から逃げ続けてきた男が辿り着く地での葛藤を描く。
- 朝井リョウ「うらあり」 – 学生最後の旅行での出会いと心の温かさを描く。
- 麻布競馬場「カレーパーティ」 – 大手広告代理店の懇親会での人間模様を描く。
- 荒木あかね「天使の足跡」 – 自分よりも長生きする話し相手を求める女性の物語。
- 今村昌弘「予約者のいないケーキ」 – 停電による混乱の中でのサプライズケーキの行方。
- 佐藤究「人新世爆発に関する最初の報告」 – 無人島に惹かれる少年の冒険。
- 蝉谷めぐ実「溶姫の赤門」 – 徳川の姫の思い悩む姿を描く。
- 柚木麻子「限界遠藤のおもてなしチャレンジ」 – ブラック企業での奮闘を描く。
各作家のプロフィールや作品のテーマは多様であり、読者に新たな視点や感動を提供することでしょう。
寄付金の使途と今後の展望
『あえのがたり』の企画では、参加著者の印税相当額と講談社の売上相当額を能登半島の復興支援に役立てるために寄付する予定です。具体的な寄付金額の公表は書籍の発売から約半年ほどかかる見込みです。この取り組みを通じて、能登半島の復興に寄与することを目指しています。
本書は、ただの書籍ではなく、作家たちの思いが詰まった作品であり、読者にとっても特別な意味を持つものとなるでしょう。復興支援の一環として、多くの方々に手に取っていただけることが期待されます。
書籍情報 | 詳細 |
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タイトル | 『あえのがたり』 |
著者名 | 今村翔吾、小川哲、加藤シゲアキ、朝井リョウ、麻布競馬場、荒木あかね、今村昌弘、佐藤究、蝉谷めぐ実、柚木麻子 |
発売日 | 2025年1月22日(水) |
判型 | 四六判ワイド上製 |
定価 | 2200円(税込) |
ページ数 | 224ページ(予定) |
ISBN | 978-4-06-537876-2 |
以上の情報をもとに、能登半島地震支援企画『あえのがたり』は、アートと文学が融合した特別なプロジェクトとして、多くの人々に感動を与えることでしょう。書籍の発売が待たれる中、作家たちの思いを感じながら、手に取ることができる日を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。