ミニシアター支援プロジェクトが12月23日からの動画企画でサツゲキの魅力を紹介
ベストカレンダー編集部
2024年12月23日 14:15
ミニシアター支援動画
開催日:12月23日
ミニシアター支援プロジェクトの概要
映画文化の礎とも言えるミニシアターが、現在様々な問題に直面しています。特に、事業継承や老朽化した設備への投資が必要とされる中、全国興行生活衛生同業組合連合会(略称:全興連)は、ミニシアター支援プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトでは、クラウドファンディングやアンバサダーを活用し、ミニシアターの存続を目指しています。
この取り組みの一環として、アンバサダーによるミニシアター応援動画企画が実施されており、第4弾では北海道札幌市にある“サツゲキ”の魅力を紹介します。お笑い芸人で映画紹介人のジャガモンド斉藤氏と、MARVELファンでコミコンのオフィシャルサポーターである関根ささら氏が、劇場支配人の横澤さんの案内のもと、サツゲキの魅力に迫ります。
サツゲキの歴史と魅力
サツゲキは、2019年に「ディノスシネマズ札幌劇場」が閉館した後、クラウドファンディングで1200万円の支援を受けて再開した劇場です。2020年7月に営業を開始し、サツゲキという名前には前の映画館の通称が由来しています。横澤支配人は「札幌劇場のことを市民がサツゲキと呼んでいたので、その愛称をオフィシャルにしました」と語ります。
館内にはフィルム上映時代のフィルムやリールの展示があり、取り壊し前のビルの壁面も残されています。特に、クラウドファンディングで出資したお客様の名前が書かれたパネルが展示されており、「札幌の皆さんに支えられた劇場です」と斉藤さんが感慨深く語りました。関根さんもその展示物に感動し、「こういうのを見ると泣きそうになる」と話しました。
多様な作品ラインナップ
サツゲキでは、ホラー、ドキュメンタリー、コメディなど、ジャンルが多彩な作品が上映されています。横澤支配人は「色とりどりの選択肢があることがミニシアターの楽しさです」と述べ、サツゲキファンへの思いを語りました。関根さんも「見たい映画がいっぱい!」と目を輝かせていました。
こだわりのスクリーン
座席数48席のシアター3番は、特にこだわりが詰まった空間です。椅子の材質が異なる配置や自分用の肘掛けの設置、通路の幅の確保など、快適さを追求した造りになっています。横澤支配人は「狭いけど、ここが好きと思ってもらえるようにしたい」と語り、斉藤さんと関根さんもその快適さを実演しながら楽しんでいました。
また、こちらのスクリーンは太鼓張りという特殊な手法で作られています。通常のスクリーンは外側にバーがあるのに対し、こちらでは裏側に巻き込んで張るため、独特の形状を持っています。普段は見られないスクリーンの裏側の映像も必見です。
市民に支えられるサツゲキ
サツゲキは商店街に溶け込んでおり、地域に根付いた映画館としての存在感があります。斉藤さんと関根さんは「歴史を踏まえながら成り立っていて、商店街に馴染みすぎてわかりづらいくらい」と振り返りました。横澤支配人は「もっと多くの人にサツゲキを知っていただき、ミニシアターの良さを味わっていただきたい」と強調しました。
ミニシアター支援プロジェクトの取り組み
全興連は、ミニシアター支援プロジェクトの一環として、ハッシュタグキャンペーン「#ミニシアターへ行こう」を実施しています。このキャンペーンでは、ミニシアター情報をシェアすることで、抽選で「映画GIFT 2000円分」が毎月10名に当たります。詳細は公式サイトで確認できます。
クラウドファンディングの活用
また、クラウドファンディングを活用した資金調達も行われており、日本最古級の映画館「高田世界館」のクラウドファンディングは目標額を大きく上回る結果となりました。全興連の佐々木伸一会長は、映画ファンに向けて「ミニシアターが苦境に立たされていることを知ってほしい」と呼びかけています。
記事のまとめ
項目 | 内容 |
---|---|
プロジェクト名 | ミニシアター支援プロジェクト |
実施団体 | 全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連) |
サツゲキの開館 | 2020年7月 |
クラウドファンディング金額 | 1200万円 |
スクリーン数 | 1スクリーン |
座席数 | 48席 |
ハッシュタグキャンペーン | #ミニシアターへ行こう |
このように、ミニシアター支援プロジェクトは、映画文化の継承と地域密着型の映画館の存続を目指しており、サツゲキはその象徴的な存在です。映画ファンや地域の皆さんにとって、今後も注目すべきプロジェクトであると言えるでしょう。
参考リンク: