2025年1月からの食品値上げ、4月までに6121品目が価格上昇予定

2025年食品値上げ

開催期間:1月1日〜4月30日

2025年食品値上げ
2024年の食品値上げはどうだったの?
2024年の食品値上げは累計1万2520品目で、前年の約6割に減少し、値上げの抑制傾向が強まりました。
2025年の値上げの見通しは?
2025年は4月までに6121品目が値上げ予定で、前年より約6割増加し、値上げラッシュが続くと予想されています。

2024年の食品値上げ動向

株式会社帝国データバンクが行った調査によると、2024年の家庭用飲食料品の値上げは累計で1万2520品目に達しました。この数値は、前年の2023年における3万2396品目と比較すると約6割の減少となり、過去30年間でも例を見ない記録的な値上げラッシュが続いた23年と比べて「抑制」傾向が強まったことを示しています。

2024年の値上げの推移を月別に見ると、特に2月には1626品目が値上げされ、パスタソースやトマトジュースなどのトマト加工品が一斉に値上げされました。4月には2897品目の値上げが行われ、ハムやソーセージなどの加工食品が中心となりました。10月には酒類や飲料を中心に2924品目が値上げされ、11月には前年同月を上回る値上げが見られました。

2025年の値上げ、4月までに6千品目 24年比6割増ペース 今年の値上げ、1万2520品目 前年比6割減少、抑制の1年 画像 2

2025年の値上げ動向

2025年においては、1月から4月までに値上げが決定している飲食料品が6121品目に上ることが判明しています。このうち、1月に値上げされる品目は1380品目であり、調査を開始した2022年以降で最多となりました。特に、パンや酒類、冷凍食品において値上げが目立っています。

2025年の値上げは、前年の値上げ数3891品目と比較して約6割の増加が見込まれています。このため、2025年春にかけては24年を上回る値上げラッシュが常態化する見通しです。1回当たりの値上げ率は平均18%となり、2024年と同等かそれ以上の水準で推移することが予想されています。

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値上げの主な理由

2025年の値上げの要因としては、主に以下のような理由が挙げられます。

  • 原材料高: 値上げ品目全体の93.2%が原材料高に起因しています。
  • 物流費の上昇: トラックドライバーの労働規制などが影響し、78.4%が物流費由来の値上げです。
  • 人件費の増加: 最低賃金の引き上げや定期昇給により、43.9%が人件費由来の値上げとなっています。
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2025年の見通し

2025年における年間の値上げ品目数は、現状のペースが続く場合、1.5万から2万品目に達する可能性があります。特に、急激な円安の影響を受けて輸入食材の値上がりが進んでおり、コーヒー豆やカカオ豆の価格も上昇しています。これにより、チョコレートやコーヒー製品においては複数回の値上げが実施される見込みです。

2025年の春先には、月あたり2000品目を超える値上げが見込まれ、場合によっては3000品目に達する可能性もあります。特に、値上げタイミングが集中する2月から4月にかけては、業界全体での値上げが顕著になるでしょう。

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2025年の値上げ品目の分野別内訳

2025年の値上げ品目の中で、特に多くの品目が値上げされる分野は以下の通りです。

食品分野 値上げ品目数
加工食品 2121品目
酒類・飲料 1834品目
パン 1227品目

このように、2025年の食品業界における値上げは、原材料高や物流費、人件費の影響を受けており、消費者にとっても影響が大きい状況が続くと予想されています。今後の食品価格の動向については、引き続き注意が必要です。

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まとめ

2024年と2025年の食品値上げ動向をまとめると、以下のようになります。

年度 値上げ品目数 前年比 主な要因
2024年 1万2520品目 −60% 抑制傾向
2025年(1-4月) 6121品目 +60% 原材料高、物流費、人件費

このように、2024年は値上げが抑制された一方で、2025年には再び値上げラッシュが予想されており、消費者にとっては厳しい状況が続く可能性があります。今後の動向に注目が集まります。