砂川文次原作『小隊』が3月21日にコミック化!ミリタリーの新鋭が描く迫真の戦場

コミック『小隊』発売

開催日:3月21日

コミック『小隊』発売
『小隊』ってどんな話なの?
『小隊』はロシア軍が北海道に侵攻し、自衛隊が迎え撃つ様子を描いた作品。リアルな戦場描写が特徴です。
コミック版『小隊』はいつ発売されるの?
コミック版『小隊』は2025年3月21日に発売予定です。作画は柏葉比呂樹が担当しています。

衝撃のコミック化!『小隊』の登場

2025年2月24日、株式会社文藝春秋は、芥川賞作家・砂川文次の原作による作品『小隊』をコミカライズすることを発表しました。この作品は、ロシアのウクライナ侵攻から3年が経過した今、北海道から世界に向けて問いかける問題作として注目を集めています。コミック版は、2025年3月21日に発売予定で、作画はミリタリー漫画の新鋭、柏葉比呂樹が担当しています。

「ロシア軍、侵攻!」「ここ(北海道)は、まぎれもなく戦場だ!」芥川賞作家・砂川文次の衝撃作『小隊』が禁断のコミック化! 画像 2

『小隊』のストーリー概要

『小隊』は、ロシア軍が北海道に侵攻し、迎え撃つ自衛隊の姿を描いた作品です。物語は、宣戦布告のないまま新千歳空港を含む重要施設がミサイル攻撃を受け、ロシア軍が道北と道東の二方面から北海道に上陸するという衝撃的な設定から始まります。陸上自衛隊は、釧路に展開する第27戦闘団を中心に迎撃態勢を整え、物語は次第に緊迫感を増していきます。

物語の中で、安達3尉が中隊指揮所から呼び出され、集まった小隊長らに「ロシア軍は明日早朝以降、行動開始と見積もられる」と告げるシーンは、いよいよホンモノの戦闘が始まることを示唆しています。このように、現代の日本人が知らないリアルな戦場シーンが描かれ、読者に強烈な印象を与えることでしょう。

「ロシア軍、侵攻!」「ここ(北海道)は、まぎれもなく戦場だ!」芥川賞作家・砂川文次の衝撃作『小隊』が禁断のコミック化! 画像 3

圧倒的な作画力

コミック版『小隊』では、柏葉比呂樹の圧倒的な作画力が光ります。戦車や銃器、軍装備などが克明に描写され、リアリティを追求した作品となっています。特に、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中で、本作に対する世間の関心は一層高まることが期待されています。

この作品は、ただのフィクションではなく、現実の国際情勢を背景にした重厚なテーマを扱っています。そのため、読者は単なる娯楽としてだけでなく、現代の社会問題について考えさせられる内容となっています。

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原作者・砂川文次と作画者・柏葉比呂樹のコメント

原作を手がけた砂川文次は、作品に対する思いを次のように語っています。「陸上自衛隊 一個小隊 約30名 彼らは圧倒的なロシア地上軍を前にどう戦うのか。この作品は、『ホンモノの戦闘』を知らない日本人が、唯一、イメージだけを武器にして現実に肉薄した、覚悟の記念碑だ」と述べています。

また、作画を担当した柏葉比呂樹は、「目と鼻の先、北海道と海を挟んでたった3.7km先にロシアが実効支配している北方領土があります。肉眼で見えるほど近いその島々から本気の敵意が注がれたら、私たちの住む街はどうなってしまうのだろう……。道内在住の私は、そんなことを考えながら作画に取り組みました」と、自身の思いを語っています。

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推薦者のコメント

この作品に対する推薦者の一人、小泉悠は「読みながらウクライナの戦禍に思いを馳せた。これは私たちが生きる時代を描いた21世紀の漫画だ」とコメントしています。このように、多くの人々が本作に対して高い評価を寄せており、社会的な意義を持つ作品として注目されています。

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著者プロフィールと書誌情報

原作者の砂川文次は、1990年に大阪府で生まれ、元自衛官としての経験を活かして作品を執筆しています。2016年には「市街戦」で第121回文學界新人賞を受賞し、2022年には「ブラックボックス」で第166回芥川賞を受賞しました。著書には『戦場のレビヤタン』『臆病な都市』『小隊』『ブラックボックス』などがあります。

一方、作画を担当する柏葉比呂樹は、1975年に北海道で生まれ、2007年に「甲子園スーパースター名勝負 K・Kコンビ 終わらない夏」で漫画家デビューを果たしました。著書には『映像ディレクター越智は見た 世界怪奇録』(原作・越智龍太)などが含まれています。

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書誌情報

書名 『小隊』
原作 砂川文次
漫画 柏葉比呂樹
装丁 B6判・並製カバー装
定価 902円(税込)
発売日 2025年3月21日
ISBN 978-4-16-090198-8
書誌URL https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784160901988

このように、コミック『小隊』は、砂川文次の深い洞察と柏葉比呂樹の卓越した技術が融合した作品です。現代の戦争に対する理解を深めるとともに、読者に新たな視点を提供することを目的としています。今後の展開に注目です。

参考リンク: