2025年4月からJR奈良線へ再生可能エネルギー供給開始!新井組の取り組みとは
ベストカレンダー編集部
2025年3月27日 09:42
JR奈良線再エネ供給開始
開催日:4月1日

JR奈良線への再エネ電力供給に関する新たな取り組み
2025年3月26日、株式会社新井組は関西電力株式会社および西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)と、コーポレートPPA(Power Purchase Agreement)契約を締結しました。この契約に基づき、株式会社新井組は太陽光発電設備を開発・運営し、関西電力が小売事業者として、2025年度中にJR西日本に再生可能エネルギー由来の電力を供給することが決定しました。
この取り組みにより、年間約1,500トンのCO₂排出量削減が見込まれています。これは、環境保全および気候変動対策に向けた重要なステップとなります。

本事業の具体的な概要
本事業では、株式会社環境資源開発コンサルタントの協力のもと、兵庫県内の2ヵ所のため池に合計約2,250kWのフロート型太陽光発電設備を設置します。具体的な設置場所は以下の通りです。
- 一号池(兵庫県加古川市)
- 浄谷新池(兵庫県小野市)
これらのため池は所有者である雁戸井土地改良区と浄谷町自治会の協力を得て、水面をお借りして本事業を実施します。
関西電力は、太陽光発電設備が発電した電気とその環境価値をJR奈良線の鉄道運転用需要に供給します。この取り組みにより、年間約1,500トンのCO₂排出量削減が期待されています。
さらに、この事業は経済産業省の「令和6年度予算需要家主導型太陽光発電導入支援事業」にも採択されています。
フロート型太陽光発電の利点
フロート型太陽光発電は、ため池などの水上に太陽光パネルを設置することで発電を行います。この方式には以下のような利点があります。
- 発電効率の向上: 太陽光パネルは夏場の高温時に発電効率が下がりますが、水面の水冷効果により温度上昇が抑えられ、発電効率が向上します。
- 環境保全: ため池を活用することで森林を伐採する必要がなく、太陽光を池から遮ることで水の蒸発を防ぎ、渇水対策や藻類の繁殖抑制にもつながります。
- 地域貢献: ため池を管理している土地改良区や財産区において、太陽光発電から得られる収益を維持管理費用に活用し、地域課題の解決に寄与します。
これにより、株式会社新井組はSDGsの取り組みの一環として、気候変動対策と豊かな自然の保護に貢献することを目指しています。
株式会社新井組の取り組みと今後の展望
株式会社新井組は、「新井組 2030 Vision」を掲げ、持続可能な社会の実現に向けたさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。再生可能エネルギーの導入はその中核をなすものであり、特に太陽光発電事業に注力しています。
今回のプロジェクトは、環境への配慮を重視しながら地域社会にも貢献するモデルケースとなることが期待されています。再生可能エネルギーの普及は、脱炭素社会の実現に向けた重要な一歩であり、今後もさらなる取り組みが進められることでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
契約締結日 | 2025年3月26日 |
CO₂削減量 | 年間約1,500トン |
設置場所 | 一号池(加古川市)、浄谷新池(小野市) |
発電設備容量 | 合計約2,250kW |
採択事業 | 経済産業省「令和6年度予算需要家主導型太陽光発電導入支援事業」 |
このように、株式会社新井組の取り組みは単なる電力供給にとどまらず、地域の環境保全や持続可能な社会の実現に向けた重要な役割を果たしています。再生可能エネルギーの導入を通じて、今後もさらなる発展が期待されます。