4月1日から飲食料品4225品目が値上げ、消費者への影響は?
ベストカレンダー編集部
2025年3月31日 11:43
飲食料品値上げ
開催日:4月1日

2025年4月の飲食料品値上げ動向
株式会社帝国データバンクは、2025年4月以降の飲食料品に関する値上げ動向を調査し、その結果を発表しました。この調査によれば、2025年4月の飲食料品値上げ品目数は合計で4225品目に達し、これは1年6カ月ぶりに4000品目を超える高水準となっています。
特に、食品分野別に見ると、「調味料」が2034品目と最多であり、「酒類・飲料」が1222品目と続いています。缶ビールや缶チューハイが一斉に値上げされ、飲料分野でも価格改定が見られるなど、広範囲にわたる値上げが行われていることが明らかになりました。

値上げの詳細と背景
2025年通年の累計品目数は1万1707品目となり、前年実績の9割を超える水準に達しました。これは、飲食料品における値上げの勢いが前年に比べて大幅に強まっていることを示しています。
以下に、2025年4月の値上げ品目数の詳細を示します。
- 調味料: 2034品目
- 酒類・飲料: 1222品目
- 加工食品: 659品目
- 原材料: 33品目
これらの値上げは、主に原材料の高騰や人件費、物流費の上昇によるものであり、特に原材料高は97.8%を占め、過去最高の水準となっています。これにより、飲食料品各社は価格改定を余儀なくされています。

値上げの要因と影響
値上げの要因としては、以下のような項目が挙げられます。
- 原材料高
- 97.8%
- 物流費
- 81.8%
- 人件費
- 45.1%
これらの要因は、特に2025年においては人件費や物流費の上昇が顕著となっており、トラックドライバーの時間外労働規制などが影響を与えています。このような背景から、飲食料品の価格は今後も上昇が続く見込みです。
今後の見通しと影響
2025年の値上げトレンドは、サービス由来のコスト増が顕著であり、原材料やエネルギー価格の高騰も影響しています。特に、天候不順による生育不良や過去の円安による肥料価格の上昇が、国産食材の調達コストを押し上げています。
飲食料品の価格は、モノ由来とサービス由来の両方の要因から圧力を受けており、2025年の値上げ動向は前年に比べて少なくとも今夏にかけて断続的な値上げラッシュが見込まれています。具体的には、2025年4月に予定されている値上げ品目数は前年実績を上回ると予想され、年間累計では最大で2万品目に達する可能性があるとされています。
まとめ
2025年4月の飲食料品値上げは、合計で4225品目に達し、前年実績の9割を超える高水準となりました。主な値上げ要因としては、原材料高や物流費、人件費の上昇が挙げられ、今後も値上げが続く見通しです。これにより、消費者にとっては生活費の負担が増加することが懸念されます。
食品分野 | 品目数 |
---|---|
調味料 | 2034品目 |
酒類・飲料 | 1222品目 |
加工食品 | 659品目 |
原材料 | 33品目 |
以上の情報を踏まえ、今後の飲食料品の価格動向には注意が必要です。