第37回江戸切子新作展が4月4日から銀座で開催、女性職人の作品も多数出品
ベストカレンダー編集部
2025年4月2日 10:34
江戸切子新作展
開催期間:4月4日〜4月6日

第37回江戸切子新作展の開催について
2025年4月4日(金)から6日(日)の3日間、東京都中央区の東急プラザ銀座にて「第37回江戸切子新作展」が開催されます。このイベントは、江戸切子の職人たちが日々の研鑽の成果を発表し、美と技を競い合う年に一度の機会です。江戸切子は、江戸時代後期から続く日本の伝統的なガラス工芸品であり、今年で190周年を迎えます。
本展では、次世代を担う若手職人や女性職人の作品が多数出品され、特に女性職人の作品数は過去最多の9点に達しました。江戸切子協同組合の代表理事、篠﨑英明氏は「新作展は、職人たちの登竜門であり、彼らの成長を促す重要な場です」と述べています。

出品作品の詳細と特徴
今年の新作展では、全体で24点の新作が出品されます。出品作品は、以下のように産地によって構成されています。
産地 | 作品数 | 女性職人作品数 |
---|---|---|
江東区 | 8作品 | 3作品 |
草加市 | 6作品 | 3作品 |
江戸川区 | 3作品 | 0作品 |
大田区 | 3作品 | 0作品 |
葛飾区 | 3作品 | 3作品 |
川口市 | 1作品 | 0作品 |
江戸切子の魅力は、その美しさだけでなく、職人たちの技術と情熱にあります。今年の展覧会では、特に若手職人や女性職人の新たな挑戦が際立っており、未来の江戸切子を担う次世代の才能を見ることができます。

会場の特徴とイベントの内容
開催地の東急プラザ銀座は、「江戸切子」をモチーフにした「光の器」をコンセプトにした建築デザインが特徴です。この特設会場では、江戸切子の新作展示に加え、様々な体験イベントも用意されています。
- 江戸切子新作展の出品作品展示
- 伝統工芸士作品展示
- 江戸切子ワークショップ(体験教室)
- 工房・職人による江戸切子展示販売
- 江戸切子制作風景動画の放映
特に注目すべきは、職人指導による切子体験や、審査員を務めたベテラン工芸士による作品解説のギャラリートークです。これにより、来場者は江戸切子の奥深い魅力を直接体験し、理解を深めることができます。

若手・女性職人の活躍と今後の展望
近年、江戸切子の世界では若手や女性職人の数が増加しており、彼らの表現や発信の多様化が進んでいます。特に今年の新作展では、女性職人が出品した作品の数が全体の3割を超え、業界における女性職人の割合も年々増加しています。
また、コロナ禍の影響で商業や観光業が打撃を受ける中、江戸切子の工房では海外を含む販路の多様化や職人の育成に積極的に取り組んでいます。これにより、産地の規模は維持されつつあり、次世代の職人たちが育つ環境が整いつつあります。
江戸切子協同組合は、登録商標である「江戸切子」を活用し、模倣品や不正競争行為に対する取り組みも行っています。これにより、正規品のブランド価値を高め、海外向けの販路拡大やデザイン・コンテンツ産業とのコラボレーションを進めています。

開催概要とお問い合わせ先
「第37回江戸切子新作展」の開催概要は以下の通りです。
- 日時: 2025年4月4日(金)~4月6日(日)11時~21時(最終日6日は18時まで)
- 会場: 東急プラザ銀座(東京都中央区銀座5-2-1)3F特設スペース
- 主催: 江戸切子協同組合
- 後援: 経済産業省、関東経済産業局、東京都、江東区
- 特別協力: 藤巻百貨店
- 入場料: 無料
本展は、江戸切子の魅力を広く発信し、職人たちの思いを伝える重要な機会です。江戸切子の伝統と技術を受け継ぎながら、次世代の職人たちが育つ環境を整えることが期待されています。
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | 第37回江戸切子新作展 |
開催日 | 2025年4月4日(金)~4月6日(日) |
会場 | 東急プラザ銀座 3F特設スペース |
主催 | 江戸切子協同組合 |
入場料 | 無料 |
江戸切子の新作展は、伝統工芸品の魅力を感じることができる貴重な機会です。職人たちの技術や情熱を直接体験し、次世代の江戸切子を担う若手職人たちの作品をぜひご覧いただきたい。