児童養護施設の高校生を支援する「ドリームナビゲーター」4月9日開始
ベストカレンダー編集部
2025年4月9日 10:26
ドリームナビゲーター開始
開催日:4月9日

「ドリームナビゲーター」プログラムの概要
特定非営利活動法人JAMネットワーク(神奈川県横浜市、代表:村上好)が実施する「ドリームナビゲーター」プログラムは、児童養護施設に住む高校生の自立を支援するための重要な取り組みです。このプログラムは、2025年度のロート子どもの夢基金の第2回助成事業(一般枠)として採択されました。
このプログラムの特徴は、以下の3つのアプローチを組み合わせた包括的な支援にあります。
- 言語化:自己表現力の向上を目指す。
- 実践:調理実習を通じたチームワーク体験。
- ロールモデル:多様な成功した人々との対話を通じた学び。

事業の社会的意義
児童養護施設で生活する子どもたちは、一般的に高校卒業時に施設を退所します。退所後は、経済的及び精神的な支援を受けることなく自立を強いられるため、進路選択や社会適応において大きな困難に直面します。実際、約7割の子どもたちが虐待経験を持ち、自己肯定感が低い状態にあります。これにより、就職後も人間関係のつまずきから早期に離職するリスクが高く、貧困の連鎖に陥る可能性があるのです。
「ドリームナビゲーター」プログラムは、こうした子どもたちが自分の可能性を見出し、社会で必要とされる対人スキルを身につけることを目的としています。このプログラムを通じて、子どもたちは困難に直面した際でも前向きに未来を切り拓く力を育むことが期待されています。
助成事業の詳細
このプログラムは、関東圏の児童養護施設を対象に実施されます。具体的な活動内容は以下の通りです。
- ことばキャンプ®:このメソッドを用いて自己表現、対話力、思考力を向上させる。
- 調理実習:チームワーク体験を通じて内省と協力の学びを深める。
- ロールモデルとの対話:困難を乗り越えた人々との対話を通じて将来の可能性を広げる。
- 伴走支援:キャリアコンサルタント資格を持つ社会人メンターによる支援。
期待される成果とJAMネットワークの役割
このプログラムを通じて、高校生たちは自己肯定感を高め、実践的なコミュニケーション能力を身につけることが期待されています。また、進学や職場での人間関係構築に必要なスキルを獲得し、自立後の困難に対しても適切に助けを求める力を育むことが重要です。
多様なロールモデルとの対話を通じて、子どもたちは人生には何度でもチャンスがあることを知り、挫折を経験しても自分らしい未来を切り拓くための多角的視点と感情的レジリエンスを育むことができます。
JAMネットワークは、2003年の設立以来、「どんな環境に生まれた子どもも自分の未来を自分で描ける」という理念のもと、独自に開発した「ことばキャンプ®」などを通じて、のべ140施設、1050人の子ども、3500人の職員に支援を提供してきました。社会的養護のもとで育つ子どもたちが、自己肯定感を持ち、社会の中で自分らしく生きていけるように、継続的な支援を行っています。
支援の方法と寄付のお願い
このプログラムを支援するためには、Giveoneサイトを通じた寄付が可能です。寄付金は控除等の税制優遇の対象となります。
プロジェクトの目的は、児童養護施設の子どもたちが退所後に自分の未来を切り拓くために、「自分も相手も大切にするコミュニケーション力」を身につけてもらうことです。支援の輪を広げることで、より多くの子どもたちが自立への道を歩むことができるようになります。
項目 | 内容 |
---|---|
プログラム名 | ドリームナビゲーター |
対象 | 児童養護施設の高校生 |
実施地域 | 関東圏 |
主な活動内容 | 自己表現力向上、調理実習、ロールモデルとの対話 |
期待される成果 | 自己肯定感の向上、コミュニケーション能力の獲得 |
寄付方法 | Giveoneサイトを通じて |
このように「ドリームナビゲーター」プログラムは、児童養護施設で育つ高校生たちが自立するために必要なスキルと自己肯定感を育むための重要な取り組みです。支援を通じて、彼らの未来がより良いものとなることを願います。