結納の日 (記念日 3月3日)

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春の訪れと共に、新たな門出を祝う日本の伝統行事、結納。皆さんは、結納の日にちなんだ特別な記念日があることをご存知でしたか?

結納の日とは

結納の日の由来

結納の日は、全国結納品組合連合会によって制定されました。この日は、結納品の素晴らしさを広くPRし、結納の意義を再認識するための記念日です。選ばれた日付は、結婚式に欠かせない三三九度の「三」と、おめでたい日を意味する「陽の日」とが重なることから選ばれています。

結納の日を祝うことで、結納が持つ文化的な価値や、家族が一つになる重要なステップとしての役割を、改めて考える機会を得ることができるのです。

結納の日には、結納品を交換することで、お互いの家族が結びつくことを祝い、未来への約束を象徴する儀式が行われます。

結納の意義

結納とは、日本特有の婚約の証としての行事です。本来は、新郎家から新婦家に対して、帯や着物地などの縁起物を添えた品々を贈ることで、両家が親類となることを祝います。

結納の品は、両家の絆を象徴する大切なアイテムであり、贈り物としての形式は時代と共に変遷してきました。現代では、結納金や婚約記念品として指輪や時計などが用いられることが多いですね。

結納の日に結納を行うことで、結婚式の準備段階から両家の絆を深め、結婚という新しいスタートを切るための基盤を固めることができるのです。

結納の流れ

結納は、結婚式の3~6ヶ月前に行うのが一般的です。この日、新郎家から新婦家へ結納の品を納め、将来的な結婚の成立を確約します。結納の品を受け取ることで、新婦家もこの結びつきを認めるという意味合いがあります。

結納の品を選ぶ際には、それぞれの家族の伝統や価値観を尊重し、両家が納得のいく品を選ぶことが大切です。結納の品には、両家の幸せを願う思いが込められています。

結納と日本の婚礼文化

三三九度の儀式

三三九度は、神前結婚式で行われる重要な儀式の一つです。新郎新婦が三ツ組盃でお神酒を交互に飲むことで、夫婦の契りを結びます。この儀式は、夫婦および両家の魂を共有するという深い意味を持っています。

三三九度の起源は、古代中国の陰陽思想にあり、「陽の数」とされる三や九を用いることで、一生苦楽を共にする夫婦の絆を象徴しています。

この儀式は、室町時代の武家礼法から始まり、江戸時代には庶民にも広がりました。日本の婚礼文化の中で、今もなお大切に受け継がれている伝統です。

結納と現代社会

時代が変わっても、結納は日本の婚礼文化の中で重要な位置を占めています。しかし、現代では結納の形式も多様化しており、よりシンプルに、または形式を変えて行う家庭も増えています。

結納を通じて、新しい家族の誕生を祝い、未来への希望を共有することの意義は変わりません。この伝統を大切にしながら、それぞれの家庭のカラーを出すことが、現代社会における結納の新しい形と言えるでしょう。

結納を取り巻く現代の変化

結納のシンプル化

結納の形式は、時代によって変化し続けています。近年では、結納をシンプルに済ませる傾向が見られ、結納金の授受のみで行うケースも増えています。

このような変化は、忙しい現代人のライフスタイルや、結婚に対する価値観の多様化によるものかもしれません。結納を行うこと自体の意義は変わらず、形式にとらわれずに、それぞれのカップルが大切にする思いを形にすることが求められています。

結納の日にちなんで、結納の形式について考えることは、私たちの文化を見つめ直す良い機会になるでしょう。結納の日を通じて、結納の素晴らしさや、家族が一つになる喜びを再認識することができます。

最後に、結納の日には、これから結婚を考えているカップルや、すでに結婚生活を送っている夫婦にとっても、お互いの絆を見つめ直す、とても意義深い日となるでしょう。結納の日を祝うことで、日本の美しい伝統を次世代にも受け継いでいくことができるのですから。