さやえんどうの日 (記念日 3月8日)
春の彩りとして欠かせない絹さや。実は「さやえんどう」と「絹さや」は同じ野菜の別名で、どちらもエンドウの莢(さや)が若いうちに収穫されたものです。あのシャキッとした歯ざわりと鮮やかな緑色は、料理に春を呼び込むと言っても過言ではありません。
3月8日は「さやえんどうの日」。和歌山県農業協同組合連合会が制定し、一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されています。日付の由来は二つ。3月が和歌山県のハウス産さやえんどうの最盛期にあたることと、「さ(3)や(8)」という語呂合わせです。主産地である和歌山県のおいしいさやえんどうを全国にPRする目的で生まれました。
さやえんどうは正式にはマメ科・エンドウの一種で、漢字では「莢豌豆」や「絹莢」と書きます。莢を食べるタイプとして、小ぶりで莢が薄い「絹さや」が代表格。一方、莢がふっくらとしたスナップエンドウ(英語のSnap pea)や、完熟させた豆を食べる「実えんどう(グリーンピース)」、さらに若芽を食べる豆苗(とうみょう)まで、エンドウはじつに多彩な食べ方ができる植物です。栄養面でも緑黄色野菜として優秀な存在で、生のさやえんどう100gあたりビタミンCが約60mg含まれ、抗酸化作用のあるβ-カロテンも豊富です。莢の部分には食物繊維、豆の部分にはビタミンB1・B2や必須アミノ酸のリジンが含まれています。リジンはカルシウムの吸収を助け、集中力の維持にも関わるとされる栄養素で、見た目の繊細さに反して実力派な野菜と言えます。
旬は春から初夏にかけて。産地は季節によって変わり、冬から春先は愛知県・和歌山県・鹿児島県が中心で、夏になると北海道産が出回ります。選ぶときは莢の色が鮮やかな緑でツヤと張りがあり、豆が莢の中で目立たないものが新鮮な証拠。先端のひげが白くピンと立っていれば申し分ありません。鮮度が落ちやすいので、買ったらなるべく早めに使いきるか、さっと茹でて冷蔵保存するのがおすすめです。