邪神忌 (記念日 3月15日)
皆さんは「邪神忌」という記念日をご存知ですか?この日は、アメリカの怪奇小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの忌日にあたります。ラヴクラフトは1937年(昭和12年)にこの世を去りましたが、彼の作品は今なお多くのファンに愛され、特に日本ではファングループによって「邪神忌」と名付けられ、記念日として祝われています。
ハワード・フィリップス・ラヴクラフトとは
生い立ち
1890年(明治23年)8月20日、アメリカ・ロードアイランド州プロビデンスに生まれたラヴクラフトは、幼少期からグリム童話やジュール・ヴェルヌ、アラビアン・ナイト、ギリシア神話に親しむ一方、夜ごと悪夢に悩まされていました。エドガー・アラン・ポーの作品にも影響を受け、後の彼の作品世界に大きな影響を与えることになります。
科学雑誌『サイエンティフィック・アメリカン』への投稿を始めとする天文学への興味も持っていましたが、神経症のためハイスクールを退学。その後はプロビデンスに住み続け、昼間はブラインドを降ろしランプを灯して、無気味な物語を書き続けました。
代表作とその影響
ラヴクラフトの代表作には『クトゥルフの呼び声』『インスマウスの影』『ダニッチの怪』などがあります。これらの作品は主にニューイングランド地方を舞台に、入念な文体と悪魔的雰囲気で怪奇現象を描き出し、高い評価を受けています。
生前は無名に近い存在でしたが、死後にその作品は広く知られるようになり、「クトゥルフ神話」として体系化されました。ラヴクラフトが創造した怪神や異次元の神、神話体系は、現代の作家や「SF宇宙冒険物」に大きな影響を与えています。
邪神忌の祝い方
トークイベントとファンの集い
「邪神忌」では、ラヴクラフトの作品を愛するファンたちが集まり、トークイベントなどが開催されます。これらのイベントでは、彼の作品の魅力や、クトゥルフ神話の深い世界観について語り合われます。参加者たちは、作品の中に描かれた不思議な世界を共有し、互いの解釈や考えを交換することで、新たな発見を共有します。
ラヴクラフトの影響
現代文化への影響
ラヴクラフトの作品は、現代の多くのジャンルに影響を与え続けています。特に、ホラー、ファンタジー、SFなどの分野で彼の作品の影響は顕著です。クトゥルフ神話を題材にしたゲームや映画、小説などが数多く制作され、彼の創造した世界は今もなお広がり続けています。ラヴクラフトの作品は、ただ怖いだけでなく、その背後にある深い哲学や、人間の心理を探求するテーマが含まれており、それが多くのクリエイターにとって魅力的なのです。
邪神忌は、ただの記念日ではなく、ラヴクラフトが残した深い影響を再認識し、彼の作品を通じて人々が繋がる特別な日です。この記念日を通じて、新たなファンが彼の作品に触れ、その魅力に引き込まれる機会が広がっていくことを願っています。