ヨーグルトの日 (記念日 5月15日)

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皆さんは「ヨーグルトの日」をご存じですか?この記念日は、ヨーグルトが健康に良いということを世界に広めたイリヤ・メチニコフ博士の誕生日にちなんでいます。興味深いことに、この日はある日本の企業によって制定されたのです。

ヨーグルトの日の起源とメチニコフ博士の功績

メチニコフ博士とは

1845年に生まれたメチニコフ博士は、ヨーグルトの健康効果を科学的に研究した先駆者です。彼は、ブルガリアの長寿者が多い理由をヨーグルトに含まれる乳酸菌に求めました。これは当時としては斬新な発想でした。

メチニコフ博士は、その研究により1908年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。彼の研究は、現代のプロバイオティクスの理解にも大きく貢献しています。

しかし、彼は少し変わった人物としても知られており、「科学の魔王」というあだ名が付けられていたそうです。そんな彼の生誕を記念して「ヨーグルトの日」が制定されたわけですが、これを提唱したのは他でもない日本の企業でした。

記念日の制定

この記念日を制定したのは、「明治ブルガリアヨーグルト」を製造・販売する明治乳業株式会社(現:株式会社明治)です。ヨーグルトに関する彼の功績を称え、またヨーグルトの健康効果を広めるために制定されました。

日本記念日協会によって認定・登録されたこの日は、ヨーグルトを通じて健康を考える良い機会となっています。日本でのヨーグルトの普及にも一役買っているのです。

ヨーグルトと日本の文化

ヨーグルトの日本への導入

1970年の大阪万博で「ブルガリア館」で提供されたプレーンヨーグルトに感銘を受けた明治乳業のスタッフが、日本でのヨーグルト製造のきっかけを作ります。本場の味を再現すべく、ヨーロッパへ何度も足を運び、研究と試作を重ねた結果、日本最初のプレーンヨーグルトが誕生しました。

その後、ブルガリア政府から国名を商品名に使用することを正式に許可され、「明治ブルガリアヨーグルト」として知られるようになりました。現在では、日本のヨーグルト市場の約3割を占めるトップブランドに成長しています。

日本におけるヨーグルトの多様性

日本ではヨーグルトに関連する記念日が多く存在します。例えば、「2連ヨーグルトの日」や「脂肪0%ヨーグルトの日」、「ギリシャヨーグルトの日」など、様々な種類のヨーグルトを祝う日があります。これは日本人がヨーグルトをどれだけ愛しているかを示しています。

ヨーグルトを取り巻く世界の動向

ヨーグルトの世界的な健康トレンド

ヨーグルトは世界中で健康食品として認知されており、プロバイオティクスとしての効果が注目されています。健康志向の高まりとともに、ヨーグルトの需要は今後も拡大することが予想されます。

また、ヨーグルトはその発酵過程でさまざまな味や質感が生まれるため、新しいフレーバーや商品が次々と開発されています。これにより、ヨーグルトの多様性はさらに広がっていくでしょう。