樽酒の日 (記念日 1月11日)

樽酒の日
制定者
長龍酒造株式会社
制定年
2009年(平成21年)
認定機関
一般社団法人・日本記念日協会
日付の由来
鏡餅の鏡開きと同日(1月11日)
本拠地
奈良県広陵町

酒樽の丸い木蓋は、古来より「鏡」と呼ばれてきました。銅鏡に形が似ていることがその理由ですが、鏡にはかつて神が宿ると信じられており、その蓋を割り開くことには「運を開く」という意味が重なっています。樽酒の鏡開きとは、単に酒樽を開ける行為ではなく、神事に根ざした祈願の儀式です。

日本で樽酒が広く普及したのは江戸時代のことです。灘・伊丹・伏見といった関西の酒処から江戸へ大量の酒を運ぶ必要が生まれ、重くて割れやすい甕に代わって、軽量で密閉性の高い木製の結樽が採用されました。「樽廻船」と呼ばれる専用の輸送船で江戸に届けられた酒は「下り酒」として珍重され、この流通の過程で樽酒は日本人の生活に深く根付いていきました。樽の内側の杉材が酒に移す独特の木香も、下り酒の風味として人々に好まれました。

鏡開きの作法には、神事としての由来がそのまま受け継がれています。祈願の場に供えられた酒樽の蓋を木槌で割り開き、柄杓で杯に注いで参列者に振る舞う。この一連の流れは、神への捧げものを人々が共に受け取る、という意味を持ちます。

1月11日の「樽酒の日」は、奈良県広陵町に本拠を置く長龍酒造株式会社が2009年(平成21年)に制定した記念日です。この日はもともと正月に飾った鏡餅を割る「鏡開き」の日でもあります。鏡餅を開く行事と、樽酒の蓋を割る行事が同じ「鏡開き」という名を持つことから、一月十一日が樽酒の記念日として選ばれました。どちらの行事も健康と幸福を祈願し、願いの成就を期するものとして行われてきた点も共通しています。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。

樽酒を酌み交わすという風習は、現在でも結婚披露宴や開店祝い、竣工式など、人生の節目となる祝いの場で受け継がれています。木槌が蓋を打ち割る乾いた音と、立ち上る杉の香りは、場の空気を一変させます。長龍酒造がこの記念日に込めた思いは、そうした文化を次の世代へ伝えることにあります。

1月11日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 神吉日
月齢 22.1(下弦の月)

1月の二十四節気・雑節

  • 小寒(しょうかん) 1月5日(月)
  • 大寒(だいかん) 1月20日(火)
  • 冬の土用(どよう) 1月17日(土)