NISAって何?知っておきたい資産形成の味方!
ベストカレンダー編集部
2024年04月6日 23時01分

NISA(ニーサ)とは
NISA(ニーサ)、正式には少額投資非課税制度は、日本において個人の資産形成を促進するために2014年に導入された税制優遇制度です。この制度を利用することで、株式や投資信託などの金融商品への投資によって得られる利益(売却益・配当/分配金)に対し、一定の条件のもとで税金がかからないというメリットがあります。
通常、金融商品の運用益には約20%の税金が課されることが一般的ですが、NISA口座を通じて行われる投資は、利益が非課税となります。ただし、この非課税の適用には上限金額が設定されており、その範囲内での投資が対象です。
イギリスのISA(Individual Savings Account)をモデルに開始された日本版ISAとして、NISA(Nippon Individual Savings Account)という名称が付けられました。この制度は、特に少額から投資を始める方々にとって、投資を通じた資産形成の手助けとなることを目的としています。
NISAの主なポイント
- 運用益が非課税
- 非課税保有期間が無期限に
- 制度(口座開設期間)が恒久化
- つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能
- 年間投資枠が拡大(最大で年間360万円まで)
これらのポイントを踏まえた上で、2024年1月からは新NISA制度がスタートしています。新制度では、非課税保有期間がさらに拡充され、投資上限金額も大きく増加しています。
また、NISA口座は1人1口座のみとされており、申込手続きが必要です。さらに、金融機関によって取引できる商品やサービスに違いがあるため、金融機関選びが重要なポイントとなります。楽天証券などの証券会社では、NISA口座を開設して投資を始めることができます。
新NISA制度では、非課税枠の再利用が可能であり、売却した商品の購入時の金額分の枠が翌年に復活する(簿価残高方式での管理)という特徴があります。これにより、より柔軟な資産運用が可能になります。
さらに、NISAと似た非課税の投資制度としてiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)がありますが、NISAとiDeCoはそれぞれ異なる特徴を持ち、投資の目的に応じて使い分けることが推奨されています。iDeCoは所得控除の対象となる掛け金や運用益が非課税ですが、受け取りは退職所得として所得税がかかる可能性がある点でNISAと異なります。
新NISA制度の詳細については、金融庁の公式ウェブサイトでさらに詳しく学ぶことができます。
投資を通じて資産を形成し、将来に備えたいと考えている方々にとって、NISAは非常に魅力的な制度です。制度の詳細を理解し、賢く活用することで、税金の負担を軽減しながら資産を増やすことが可能となります。