2025年1月22日発売!能登半島地震支援のチャリティ小説『あえのがたり』

『あえのがたり』発売

開催日:1月22日

『あえのがたり』発売
『あえのがたり』ってどんな本なの?
『あえのがたり』は、能登半島地震支援を目的としたチャリティ小説で、著名な作家たちによるオリジナル作品が収録されています。
この本の売上はどうなるの?
『あえのがたり』の売上から、参加著者の印税相当額と講談社の売上相当額が能登半島の復興支援に寄付されます。

『あえのがたり』の発売日と参加作家の発表

2025年1月22日に発売されるチャリティ小説『あえのがたり』は、能登半島地震支援を目的とした特別なプロジェクトです。このプロジェクトは、作家の今村翔吾、小川哲、加藤シゲアキの3名による呼びかけから始まりました。能登半島地震から約1年が経過する中で、物語を通じて被災地に寄り添うことを目指しています。

本書のテーマは「おもてなし」であり、タイトルの『あえのがたり』は、能登地方に伝わる伝統儀礼「あえのこと」に由来しています。この儀礼は「田の神様」への感謝を捧げるものであり、「あえ」は「おもてなし」、「こと」は「祭り」を意味します。物語という形で「おもてなし」を届けることが本企画の主旨です。

参加作家とその作品

本書には、呼びかけ人である3名の作家に加え、合計10名の著名な作家が参加しています。彼らの作品は、各々の独自の視点から描かれた物語で、読者にさまざまな感動を提供することでしょう。

以下に、参加作家とその作品タイトル、簡単なあらすじを紹介します。

  • 朝井リョウ「うらあり」
    学生最後の旅行に訪れた島で、男女4人が夏祭りに参加する中での温かい出会いと心の交流が描かれます。
  • 麻布競馬場「カレーパーティ」
    大手広告代理店に勤務する主人公が、親睦を深めるために各家庭のカレーを持ち寄る懇親会での人間模様を描いています。
  • 荒木あかね「天使の足跡」
    長生きする話し相手を求める主人公が、ミニブタや夫を失った後に残された娘との関係を探求します。
  • 今村翔吾「夢見の太郎」
    20年前に拾われた太郎が、周囲から信頼を得て成長する中での葛藤と夢の意味を問います。
  • 今村昌弘「予約者のいないケーキ」
    予約電話中に停電が発生し、サプライズケーキの行き先を失った主人公の混乱と解決のストーリーです。
  • 小川哲「エデンの東」
    編集者からのメールに激怒した主人公が、読者に寄り添う改稿を試みる過程が描かれます。
  • 加藤シゲアキ「そこをみあげる」
    逃げ続けた罪から解放されようとする吉鉄が、輪島の地で見つけた打ち捨てられた船との出会いを描いています。
  • 佐藤究「人新世爆発に関する最初の報告」
    プラスチックが漂着する漁港に住む少年が、自分だけの船を手に入れ、無人島に惹かれていく冒険を描いています。
  • 蝉谷めぐ実「溶姫の赤門」
    加賀藩主への輿入れを控えた徳川の姫が、嫁ぎ先に莫大な金子が遣わせることに悩む姿が描かれます。
  • 柚木麻子「限界遠藤のおもてなしチャレンジ」
    ブラック企業に勤める遠藤が、突如届いた「インビテーションカード」に応じて繰り広げる物語です。

寄付金の使途と今後の展望

本書の売上は、参加著者の印税相当額と講談社の売上相当額が能登半島の復興支援に寄付される予定です。具体的な寄付金額については、書籍の発売から約半年後に公表される見込みです。このように、作品を通じて得られた資金が、実際に被災地の復興に役立てられることが期待されています。

また、加藤シゲアキが手がける表紙絵も注目のポイントです。能登地域の伝統工芸「輪島塗り」にインスピレーションを受けた作品がどのように仕上がるのか、今後の発表が待たれます。

書籍情報と作家プロフィール

『あえのがたり』の基本情報は以下の通りです。

タイトル あえのがたり
著者名 今村翔吾、小川哲、加藤シゲアキ、朝井リョウ、麻布競馬場、荒木あかね、今村昌弘、佐藤究、蝉谷めぐ実、柚木麻子
発売日 2025年1月22日(水)
判型 四六判ワイド上製
定価 2100円(税込)
ページ数 224ページ(予定)
ISBN 978-4-06-537876-2

各作家のプロフィールは、彼らの作品とともに多くの読者に親しまれています。彼らはそれぞれに独自のスタイルとテーマを持ち、今後の作品にも注目が集まります。特に、受賞歴のある作家たちが集まっていることから、期待が高まります。

『あえのがたり』は、物語を通じて能登半島の復興を支援するための重要な一歩です。参加作家の多様な作品が収められたこの書籍は、読者に感動と共感をもたらすことでしょう。今後の展開が楽しみです。