12月5日開始!バリアフリーeスポーツスクールで障害者理解とダイバーシティを学ぶ
ベストカレンダー編集部
2024年12月17日 17:07
バリアフリーeスポーツ開始
開催日:12月5日
近未来型ビジネス研修「バリアフリーeスポーツスクール」の始動
2024年12月17日、JR東日本スタートアップ株式会社、JR東日本スポーツ株式会社、株式会社ePARAが共同で、エキナカeスポーツ施設「Café&Bar RAGE ST」において、近未来型のSDGs研修「バリアフリーeスポーツスクール」を本格始動することを発表しました。このスクールは、障害当事者が講師を務め、eスポーツを通じて交流の場を提供することを目的としています。
過去3回の実証期間を経て、多くの参加者から「ゲームを通して障害当事者と気軽に会話できた」「障害当事者の可能性を知った」「障害者理解の重要性を再認識した」といった反響が寄せられました。このような反応を受け、事業化が決定されたのです。
スクールの概要とプログラム
「バリアフリーeスポーツスクール」は、2024年12月5日より随時受付を開始し、JR池袋駅東口に位置するCafé&Bar RAGE STの2階で開催されます。使用するゲームタイトルには、格闘ゲームやサッカーゲーム、麻雀ゲームなどが含まれ、様々な活用事例が考えられています。
受講対象者
このスクールは、以下のような方々を対象としています:
- 企業の障害者雇用を推進する担当者
- 企業のダイバーシティ推進担当者
- 企業の人財育成研修担当者
- 特別支援学校の教師・生徒
- 就労支援施設の利用者・スタッフ
受講者は、3時間程度の研修プログラムを受けることができ、以下の内容が含まれています:
- Chapter1(研修受講)
- Chapter2(ゲーム交流)
- Chapter3(意見交換・ディスカッション)
参加者は、障害当事者との実践的な交流を通じて、ダイバーシティ理解やコミュニケーションスキルを向上させることが期待されています。
本取り組みの背景と目的
JR東日本グループの「変革2027」という経営ビジョンでは、すべての人が心豊かな生活を実現できることを掲げています。特に、eスポーツの運営を通じて、誰でもチャレンジできる環境づくりを進めています。これに対し、ePARAは障害の有無にかかわらず、全ての人が活躍できる社会を目指しており、バリアフリーeスポーツを通じて個人の能力開発や就労機会の創出を図っています。
日本には1160万人の障害者が存在しますが、就労しているのはわずか64万人という厳しい現実があります。雇用主と障害当事者の双方が幸せになれる職場環境の構築が求められています。この取り組みでは、障害者を「一人の人間」として評価し、ゲームの主人公のように一人一人が輝ける場を提供することを目指しています。
学会での発表と今後の展望
これまでの「バリアフリーeスポーツスクール」の活動は、日本ソーシャル・イノベーション学会年次大会にて発表され、論文賞を受賞しました。発表は、実際に講師を務めた障害当事者と研究者が共同で行ったもので、当事者の視点が組み込まれた内容として高く評価されました。今後も学会発表や論文誌への投稿を通じて、定性的・定量的な視点から本取り組みを発信していく方針です。
JR東日本スタートアッププログラムの概要
JR東日本スタートアッププログラムは、ベンチャー企業やアイディアを持つ方々からの提案を募り、実証実験を経て実現を目指すプログラムです。2017年度の初開催以来、120件以上の提案が採択されており、内閣府主催の日本オープンイノベーション大賞でも受賞歴があります。ePARAは2023年秋の採択企業として、「バリアフリーeスポーツを起点とした共生社会の実現」に取り組んでいます。
Café&Bar RAGE STとバリアフリーeスポーツの意義
Café&Bar RAGE STは、JR東日本グループの3社と国内最大級のeスポーツエンターテインメント「RAGE」が共同で開業した施設で、カフェバーでの飲食を楽しみながらeスポーツ観戦やプレイができる新たな文化の発信拠点となっています。ここでの取り組みは、障害者雇用やダイバーシティの推進に寄与し、誰もが参加できる環境を整えることを目的としています。
バリアフリーeスポーツは「年齢・性別・時間・場所・障害の有無を問わず参加できる環境の下で行われるeスポーツ」を意味し、ePARAが提唱しています。この取り組みを通じて、障害当事者との共創を積極的に行い、社会全体の意識改革を促進することが期待されています。
項目 | 内容 |
---|---|
スクール名称 | バリアフリーeスポーツスクール |
開始時期 | 2024年12月5日 |
開催場所 | Café&Bar RAGE ST(JR池袋駅東口) |
対象者 | 企業の担当者、特別支援学校の教師・生徒等 |
プログラム内容 | 研修受講、ゲーム交流、意見交換 |
目的 | 障害者理解の促進、ダイバーシティの推進 |
このように、「バリアフリーeスポーツスクール」は、障害者雇用の促進や社会的な理解を深めるための重要な取り組みとして位置づけられています。今後も、各関係者が連携し、より良い社会の実現に向けて努力していくことが期待されます。