シアリスのジェネリックが薬局で購入可能に?ED治療薬のOTC化検討中
ベストカレンダー編集部
2025年1月9日 11:48
ED治療薬OTC化検討
開催日:11月30日
ED治療薬の購入がドラッグストアで可能に?新宿消化器内科クリニックの調査結果
新宿消化器内科クリニックが実施した「ED治療薬に関するアンケート調査」によると、ED(勃起障害)に悩む男性が多い中、約3割の人がED治療薬をドラッグストアで購入したいと考えていることが明らかになりました。この調査は、2025年1月9日に発表され、男女270人を対象に行われました。
EDは、Erectile Dysfunctionの略で、勃起が困難または不十分な状態を指します。これはパートナーとの関係に影響を与える深刻な悩みです。一般社団法人日本臨床内科医会のデータによると、日本国内の40歳以上の男性の約3人に1人がEDに該当し、患者数は推計1,130万人に達しています。
ED治療薬の認知度と利用状況
調査では、ED治療薬を使用したことがあるかについて尋ねたところ、回答者の約2割が「使用したことがある」と回答しました。残りの約7割は未使用であり、実際にEDに悩む方が多いにもかかわらず、治療薬の利用率は低いことが示されました。
最も知名度の高いED治療薬は「バイアグラ」で、全体の約9割がその名前を知っていると回答しました。次いで「シアリス」や「レビトラ」がそれぞれ2割程度の認知度を持っています。これらの結果は、ED治療薬の普及に向けての課題を示しています。
ED治療薬の効果と副作用に関する認識
ED治療薬の効果について、回答者は勃起全般のサポート、持続時間、硬さ、即効性などを理解していることが分かりました。しかし、副作用についても3割以上が認識しており、使用に対する躊躇を生んでいる要因となっています。
具体的な副作用に関する意見も多く寄せられました。例えば、服用後に体がほてったり、頭痛が出たりすることを懸念する声がありました。これに対して、薬に頼りすぎたくないという意見も見受けられました。
ED治療薬の購入希望とその理由
ED治療薬が薬局で購入できるようになった場合、約3割の人が「購入したい」と回答しました。購入希望者の中には、興味本位で試してみたい、効果を実感したい、自信を取り戻したいという前向きな意見が多くありました。
一方で、使いたくないと答えた人も同様に多く、特に副作用や薬に依存することへの不安が大きな要因として挙げられました。副作用の懸念は、特に基礎疾患を持つ方にとっては重要な問題です。
パートナーに対する期待と意見
調査では、ED治療薬を自分ではなくパートナーに使用してほしいと考えている人も多く、特に女性からの意見が目立ちました。パートナーがEDで悩んでいる場合、スキンシップの減少や妊娠の可能性を考慮して使用を希望する声がありました。
このように、ED治療薬の使用に対する意見は多岐にわたり、個々の状況や感情が反映されています。パートナーの気持ちを尊重しつつ、悩みを共有することが重要です。
今後の展望とED治療薬のOTC化
厚生労働省は2024年11月末頃に、シアリスの後発薬(ジェネリック)をOTC(一般用医薬品)として薬局での販売を検討しています。これが実現すれば、処方箋なしでED治療薬を手に入れられるようになる可能性があります。
海外ではすでにバイアグラやシアリスがOTC化されており、日本でもこの流れが進むことが期待されています。EDで悩む方々にとって、手軽に治療薬を入手できることは大きな利点となるでしょう。
調査の詳細と新宿消化器内科クリニックの取り組み
新宿消化器内科クリニックは、外来診療だけでなくオンライン診療にも力を入れており、ED治療薬の処方も行っています。気軽に相談できる環境を整えており、患者に寄り添った丁寧な診療を心がけています。
調査の概要は以下の通りです:
調査項目 | 内容 |
---|---|
調査対象 | 男女20歳以上の方 |
調査日 | 2024年12月5日~2024年12月17日 |
調査方法 | インターネットによる選択・記述式回答 |
調査人数 | 270人(男性 136人/女性 134人) |
この調査結果は、ED治療に対する意識やニーズを把握する上で重要なデータとなります。ED治療薬のOTC化が進むことで、より多くの方が手軽に治療を受けられる環境が整うことが期待されます。
EDに対する理解を深め、適切な治療を受けることができる日が来ることを願っています。今後の動向に注目が集まります。
参考リンク: