静岡発の完全栄養非常食プロジェクト、2026年発売目指し始動
ベストカレンダー編集部
2025年3月20日 18:43
完全栄養非常食プロジェクト
開催日:1月1日
静岡発の新たな挑戦:完全栄養非常食プロジェクトの始動
2025年3月20日、静岡県内の企業2社が中心となり、フードテック技術を活用した「完全栄養非常食」の開発プロジェクトが始動しました。このプロジェクトは、災害時の栄養確保と日常の健康維持を両立させることを目指し、2026年の正式発売を計画しています。静岡県の支援を受けて実施されるこの取り組みは、地域経済の活性化やフードロス削減にも寄与することが期待されています。
プロジェクトの概要
本プロジェクトは「静岡発 完全栄養非常食開発プロジェクト」と名付けられ、主に以下の企業が参画しています:
- 株式会社味香美
- まつりのあと株式会社
このプロジェクトの目的は、ミネラル、ビタミン、タンパク質など、必要な栄養素をバランス良く配合した食品を開発することです。また、長期保存が可能で携帯に便利なパッケージングが施され、災害時のみならず日常の食卓にも取り入れやすい美味しさと手軽さを追求しています。
開発スケジュールと支援体制
プロジェクトは2024年から2025年にかけて、実証実験や試作開発、プロトタイプ評価を行い、2026年に正式販売を目指しています。この取り組みは「令和5年度静岡県フードテック・ヘルステックビジネス創出支援業務」に基づいており、県の施策を活用して事業計画のブラッシュアップや企業マッチングが行われます。
静岡県内外の企業や研究機関と連携し、素材開発から製造、物流までの総合的な協働体制を構築します。特に、フードテック技術を駆使し、栄養バランス、保存性、味覚、アレルギー対応を多角的に検証することが重要なポイントです。
期待される効果と新たな食文化の創出
本プロジェクトによる期待される効果は以下の通りです:
- 災害時の栄養不足解消と健康維持
- 新たな食文化の創出
- サステナブルな社会の実現
災害時に必要な栄養素を長期間保持できる製品を導入することで、家庭の備蓄環境が充実します。国内の非常食市場は年間約2,000億円規模とされており、広範な社会的効果が期待されます。また、静岡県内企業の技術を活かし、2026年までに50万食以上の生産を目指すことで、日常時と非常時の垣根をなくす新たな食文化の創出に寄与します。
プロジェクトを支える企業の紹介
本プロジェクトに参画する企業について、以下のように紹介します。
株式会社味香美
- 代表者:
- 代表取締役社長 柳井 智
- 所在地:
- 〒430-0842 静岡県浜松市中央区大柳町435-3
- 事業内容:
- 液体調味料、エキス類、加工食品、健康食品、ペットフード等の研究・開発・製造・販売
まつりのあと株式会社
- 代表者:
- 代表取締役社長 川名 綾香
- 所在地:
- 〒436‐0085 静岡県掛川市成滝58‐2 C棟
- 事業内容:
- 各種食品の企画・販売・コンサルティング、防災用品の販売及び輸出入等
プロジェクトの支援体制と今後の展望
本プロジェクトは、株式会社スペックホルダーの支援を受けています。スペックホルダーは、フードテック事業を活用し、環境負荷軽減や資源循環型社会の実現に向けた取り組みを推進しています。特に、静岡県発の技術を世界へ広げ、海外市場、特に東南アジアでの事業拡大を目指しています。
また、大手企業との共同開発支援を通じて、市場認知度の向上と製品の市場適応力の強化を図ります。これにより、災害時・非常時のみならず、日常の健康維持にも貢献することが期待されています。
まとめ
静岡県内の企業2社が中心となり、2026年の発売を目指す「完全栄養非常食」プロジェクトは、災害時の栄養確保と日常の健康維持を両立させる画期的な取り組みです。フードテック技術を駆使し、栄養バランス、保存性、味覚、アレルギー対応を検証しながら進められるこのプロジェクトは、地域経済の活性化やフードロス削減にも寄与することが期待されています。以下に、プロジェクトの主な内容をまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
プロジェクト名 | 静岡発「完全栄養非常食」開発プロジェクト |
主要参画企業 | 株式会社味香美、まつりのあと株式会社 |
開発の目的 | 災害時の栄養確保と日常の健康維持 |
発売予定 | 2026年 |
期待される効果 | 災害時の栄養不足解消、新たな食文化の創出、サステナブルな社会実現 |
このように、静岡県から発信される「完全栄養非常食」プロジェクトは、地域の技術を活用し、社会的課題の解決に向けた重要な一歩となるでしょう。