2025年4月13日から大阪万博で体験できる赤十字パビリオンの詳細
ベストカレンダー編集部
2025年4月5日 05:50
赤十字パビリオン出展
開催期間:4月13日〜10月13日

大阪・関西万博での「国際赤十字・赤新月運動館」出展について
2025年4月4日に発表された情報によると、日本赤十字社(以下「日赤」)は、2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)において「国際赤十字・赤新月運動館」(以下「赤十字パビリオン」)の企画・制作・運営を担当します。このパビリオンは、「人間を救うのは、人間だ。 ~The Power of Humanity~」というスローガンのもと、世界各地で発生している紛争や災害による人道危機の現状を伝え、赤十字の活動を通じて人間の力を感じてもらうことを目的としています。
赤十字パビリオンは、来場者に「いのちと健康、尊厳を守る」という人道の理念への理解と共感を深めてもらうことを願い、体験型の展示を行います。ここでは、赤十字の使命と人々のヒューマンストーリーを通じて、参加者が人道アクションに繋がるきっかけを提供します。

赤十字パビリオンの構成と体験内容
赤十字パビリオンは、300㎡の空間を3つのゾーン(ZONE1、ZONE2、ZONE3)に分けて構成されています。約30分の体験を通じて、赤十字の世界観を感じることができます。

ZONE1: プロローグ
ZONE1では、『世界の人々の何気ない日常を垣間見る映像インスタレーション』が設置されています。このエリアでは、私たちの日常生活の風景と、そこに生きる人々の姿を通じて、かけがえのない日々の大切さを再認識させる空間が広がります。
来場者は、日常の中で見落としがちな小さな幸せや、他者とのつながりの重要性を感じることができるでしょう。

ZONE2: メインシアター
ZONE2では、紛争や災害によって日常を奪われた人々のリアルな証言をもとにした約10分の映像コンテンツを、没入感のあるドームシアターで体験できます。この映像には、パレスチナ自治区のガザで医療支援に従事した川瀬佐知子や、東日本大震災で支援活動を行った看護専門学生の藤田彩加と千葉梨沙、阪神・淡路大震災を経験し日赤に入社した大林武彦など、実際に活動を行った人々のメッセージが含まれています。
これにより、赤十字の使命と人間の力を直接感じることができる貴重な体験が提供されます。

ZONE3: エピローグ
ZONE3では、来場者がZONE1とZONE2で感じた想いを表現できるスペースが設けられています。来場者は、ドームシアターでの体験を通じて思ったことや、自分にできることについてのメッセージを幅8mの大型スクリーンに投稿することができます。このメッセージは、次の来場者に投影され、思いのバトンをつなぐ役割を果たします。
さらに、赤十字の幅広い人道支援活動を紹介する壁面展示もあり、「こんな活動もあるんだ」という新たな気づきを得ることができる場となっています。

万博会期中の赤十字関連イベント
赤十字パビリオンの他にも、万博会場内ではさまざまな赤十字関連イベントが開催されます。以下に主なイベントを紹介します。
- 世界赤十字・赤新月デー(スペシャルデー)
日時: 5月8日(木)11:00~12:00
会場: EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」
内容: 赤十字の創設者アンリー・デュナンの誕生日にちなんだ国際デーに合わせ、地元大阪の青少年赤十字加盟校によるマーチング演奏や合唱が披露されます。 - 赤十字ウィーク
日程: 5月4日(日)~10日(土)
会場: ギャラリーWEST
内容: 緊急時の災害医療におけるゼロ・エミッションを探求する展示体験会が行われ、次世代テントの体験や再生可能エネルギーを利用した発電、医療ロボットなどが展示されます。 - ムーミン80周年記念イベント
日程: 5月5日(月)~9日(金)
会場: ギャラリーWEST
内容: ムーミンの小説出版80周年を記念し、日本限定のムーミン アラビアコレクションの展示と販売が行われます。 - ウーマンズ パビリオンへの参加
日程: 9月9日(火)~10日(水)
会場: ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier WAスペース
内容: 国際赤十字の女性のためのネットワーク GLOW Redが「多様性のある組織の構築を目指して」などのテーマでトークセッションを開催します。
赤十字の歴史と万博の関係
赤十字の誕生は、1867年のパリ万博と1873年のウィーン万博において、日本人が赤十字の理念に触れたことがきっかけとなりました。これらの万博では、戦争負傷者を救護するための資器材が展示され、敵味方の区別なく救うという思想が紹介されました。万博は、赤十字を広めるための重要な舞台となったのです。
150年以上前、万博を通じて発信された「救いたい」という思いは、幕末から明治にかけて活躍した日本人の心に深く刻まれ、後に日本に赤十字をもたらしました。赤十字と万博は、時を超えて人道支援の思いでつながっています。
まとめ
「国際赤十字・赤新月運動館」は、大阪・関西万博において、赤十字の人道活動を体感できる貴重な機会を提供します。来場者は、赤十字の使命や人間の力を感じることができるとともに、世界の人道危機について考えるきっかけを得ることができます。
万博会期中には、さまざまな関連イベントも開催され、赤十字の理念や活動についてより深く理解することができるでしょう。以下に、記事で紹介した内容を整理した表を示します。
内容 | 詳細 |
---|---|
赤十字パビリオン | 「人間を救うのは、人間だ。 ~The Power of Humanity~」をテーマに、3つのゾーンで構成される体験型パビリオン |
ZONE1 | 日常生活の風景を通じて、かけがえのない日々の大切さを感じる空間 |
ZONE2 | 紛争や災害の現実を体験者の証言で伝えるドームシアター |
ZONE3 | 来場者が感じた想いを表現できるメッセージ投稿スペース |
イベント | 世界赤十字・赤新月デー、赤十字ウィーク、ムーミン80周年記念イベント、ウーマンズ パビリオンへの参加など |
このように、赤十字パビリオンは人道支援の重要性を伝えるための重要な場となることが期待されます。
参考リンク: