CADDi Drawerが新機能「ドキュメント機能」を4月8日より提供開始、製造業の効率化を支援

ドキュメント機能提供開始

開催日:4月8日

ドキュメント機能提供開始
CADDi Drawerの新機能って何?
CADDi Drawerの新機能は「ドキュメント機能」で、AIを使って図面と関連文書を自動的にリンクし、検索時間を短縮します。
新機能の利点は何?
新機能により、文書の検索時間が数秒に短縮され、設計工程の生産性向上や情報共有が促進されます。

製造業データ活用クラウドCADDi Drawerが新機能「ドキュメント機能」を提供開始

キャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤 勇志郎)は、製造業データ活用クラウドCADDi Drawerにおいて、新たに「ドキュメント機能」を提供開始したことを発表しました。この新機能は、図面と関連文書をAIで自動的に連携させることにより、検索時間の短縮や情報共有の促進を実現します。

製造業データ活⽤クラウドCADDi Drawer、「ドキュメント機能」を提供開始 画像 2

新機能実装の背景

製造業においては、営業、設計、調達、製造、品質保証、アフターサービスなど、さまざまな工程で大量の文書が作成・利用されています。これらの文書は、部署やシステムを超えて活用されることで大きな価値を発揮します。特に、設計・開発の初期段階から生産・保守の段階までを想定したフロントローディングの実現に寄与することが求められています。しかし、実際には多くの文書が局所的にしか活用されていないのが現状です。

また、特定のシーンで必要な関連文書を探す際には、知っていそうな人に問い合わせたり、品番が特定できなければ見つけられないことも多く、これにより多くのコストがかかっています。その結果、有用な知見や情報を十分に活用できず、ドキュメントに基づいたQCD(品質・価格・納期)改善の取り組みが進まないという課題が多くの現場で見受けられます。

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新機能「ドキュメント機能」の詳細

新たに実装された「ドキュメント機能」は、AIによる高度なテキスト解析と画像認識技術を駆使して、図面と関連文書を自動的にリンクします(特許出願中)。この機能により、形状が類似する図面に関連する工程情報や不具合情報といった文書を容易に検索できるようになり、任意のキーワードで関連文書を柔軟に探し出すことが可能になります。

具体的には、特定製品に関する過去の設計変更内容や不具合情報を、従来の数十分から数時間かかっていた検索を、数秒から数十秒で行えるようになりました。この検索時間の短縮は、設計工程における生産性向上に大きく寄与します。基本設計や詳細設計時に、この機能を利用して類似製品の設計仕様書、設計変更履歴、不具合情報、DR(設計レビュー)や検図(検査図面)の履歴などを参照することで、設計品質の向上と手戻りの削減を実現し、結果として開発リードタイムの短縮にもつながります。

ある顧客企業では、この機能を導入することで、検査関連書類の検索時間を1/21以下に削減することに成功しました。このように、お客様の業務効率と生産性の大幅な向上に貢献しています。

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対応ファイル形式

「ドキュメント機能」は、以下のファイル形式に対応しています。

  • PDF
  • TIFF
  • PNG
  • JPEG
  • JPG

機能イメージ

「ドキュメント機能」の具体的な機能イメージは以下の通りです。

機能 説明
ドキュメント画面 各ドキュメントの検索やサムネイルでの閲覧が可能です。複数ページのファイルの場合、サムネイルには1ページ目が表示されます。
ドキュメント詳細 ファイルの全てのページを閲覧することができます。

開発者チームのコメント

開発者チームは次のようにコメントしています。「製造業の現場では、多種多様な文書が各所に散在し、検索や活用に多くの時間と労力が費やされています。手動で図面や関連文書を紐づける仕組みがあったとしても、過去の大量の文書を紐付けしきるのは容易ではありません。そこで、私たちはAI技術を駆使して、図面と関連文書を自動的に関連付け、必要な情報に迅速にアクセスできる機能を開発しました。図面に留まらず、過去や他部署の多種多様な文書の資産化・活用を支えるAIデータプラットフォームとして、業務効率化やデータ活用の促進によるQCD向上を実現していきます。」

CADDi Drawerについて

CADDi Drawerは、キャディによって構造化・統合されたエンジニアリングチェーンデータとサプライチェーンデータを、あらゆる部門で横断的にデータ活用が行えるアプリケーションです。高速キーワード検索や2次元図面の類似形状の検索が可能で、時間・場所・部門を越えて、すぐさま統合されたデータを引き出せることで意思決定の高度化を実現します。標準化や属人化の解消、データドリブンな意思決定を行う組織風土の醸成など、経営課題を解決に導きます。

キャディ株式会社について

キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、点在するデータ・経験を資産化し、新たな価値を創出する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発・提供するスタートアップ企業です。アプリケーションである「製造業データ活用クラウドCADDi Drawer」や「製造業AI見積クラウド CADDi Quote」をはじめ、今後もプラットフォーム上にさまざまなアプリケーションを提供予定です。日本をはじめアメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開し、製造業のグローバルな変革を実現していきます。累計資金調達額は257.3億円です。

まとめ

キャディ株式会社が提供を開始した新機能「ドキュメント機能」により、製造業の現場における情報の検索や活用が大幅に効率化されることが期待されます。AI技術を用いたこの機能は、図面と関連文書を自動的にリンクし、従来の手間を大幅に削減します。以下に、この記事で紹介した内容をまとめます。

項目 内容
新機能名 ドキュメント機能
提供開始日 2025年4月8日
機能概要 図面と関連文書をAIで自動的に関連付け、情報の集約を実現
検索時間短縮例 数十分〜数時間から数秒〜数十秒に短縮
対応ファイル形式 PDF, TIFF, PNG, JPEG, JPG
キャディのミッション モノづくり産業のポテンシャルを解放する

この新機能の導入によって、製造業における業務効率化や生産性向上が期待されます。

参考リンク: