角野隼斗のアップライトピアノ・プロジェクト、第Ⅱ期募集は5月1日スタート

第Ⅱ期全国公募開始

開催期間:5月1日〜5月25日

第Ⅱ期全国公募開始
角野隼斗のアップライトピアノ・プロジェクトってどんなイベント?
角野隼斗のプロジェクトは、特別仕様のアップライトピアノを全国に届け、誰でも自由に演奏できる場を提供するイベントです。
第Ⅱ期の募集はいつから始まるの?
第Ⅱ期の募集は2025年5月1日から始まります。全国から主催者を公募し、2025年6月から2026年3月にかけて実施される予定です。

角野隼斗「アップライトピアノ・プロジェクト」全国17か所で実施

ピアニスト・角野隼斗さんが発案し、監修を務める「アップライトピアノ・プロジェクト Piano for Myself」が、2023年7月から2024年11月にかけて全国17か所で実施されることが決定しました。このプロジェクトは、誰かのための演奏ではなく、自分自身の心と向き合う演奏体験を提供することを目的としています。2025年5月1日より第Ⅱ期企画の全国公募を開始し、音楽と人とのつながりを生み出す場を提供することを目指しています。

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プロジェクトの背景と目的

本プロジェクトは、角野隼斗さんがツアーで実際に使用した特別仕様のアップライトピアノを全国各地に届け、誰もが自由に演奏できる場を創出する取り組みです。2023年7月にスタートし、福井の地域イベントや山梨の私設音楽サロン、富山・瑞龍寺(国宝)、広島での平和文化祭など、さまざまな地域と形式で展開されました。

このプロジェクトの原点には「誰でも自由に弾ける空間を届けたい」という角野さんの強い想いがあります。ピアノが移動するたびに、主催者たちの創意工夫によって多彩なアイデアや価値が生まれ、音楽の旅が続いていくのです。

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実施会場と参加者の反響

プロジェクトは全国17か所で実施され、のべ3,000名以上が演奏し、7,000名を超える来場者を迎えました。各地での実施において、主催者たちはそれぞれの地域特性を生かした独自の企画を展開しました。以下は一部の会場です:

  • 長岡京市中央生涯学習センター
  • 呉信用金庫ホール
  • 玉川高島屋S・C 本館1階
  • 三原市芸術文化センター ポポロ
  • 山口情報芸術センター[YCAM]

主催者たちの声からは、「普段ピアノに触れる機会のない人々が自然と集まり、世代や立場を越えて交流が生まれた」という感想が多く寄せられました。音楽が地域の人々に温かな余白をもたらしたことも大きな成果です。

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自分のために奏でる音楽

本プロジェクトの副題である「Piano for Myself」には、「自分のために奏でる音楽」もまた価値のあるものだという角野隼斗さんの強い思いが込められています。もともと角野さんが自宅で実験的に使用していたアップライトピアノは、フェルトを仕込むことで柔らかく繊細な音色を奏でる特別仕様の一台です。

このピアノは、コンサートホール向けのフルコンサートグランドとは異なり、演奏者と音が静かに向き合う“対話的な音響”が特徴です。音楽を「聴かせる」から「感じる」へと再定義するこの取り組みは、世代や地域を超えて多くの共感を呼んでいます。

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地域特性を生かした独自の企画

各地での実施において、主催者たちは地域特性を生かしたさまざまな企画を展開しました。例えば、ジャズフェスティバルや商業施設のクリスマスイベント、小学生向けのワークショップ、寺院での瞑想的な演奏体験など、多岐にわたるスタイルが見られました。

特に朋優学院高等学校では、生徒主導で音楽祭が企画され、多くの生徒が参加しました。卒業生の谷﨑優樹さんは、「自分もこのピアノを弾きたいと思っても、最初はなかなか行動に移せませんでした。しかし、音楽祭をやりたいという思いに背中を押されて応募し、実際に設置してみたら、普段関わらない人とも音楽でつながれたことが一番印象に残っています」と語っています。

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第Ⅱ期の募集要項

第Ⅱ期は、2025年6月から2026年3月にかけて実施される企画を対象に、全国から主催者を公募します。以下はその募集要項です:

募集期間 2025年5月1日(木)~5月25日(日)
実施期間 2025年6月~2026年3月(原則月1件、最大10件程度)
条件
  • 原則無料のイベントであること
  • ピアノ設置・演奏の許可がある場所で実施できること
  • 子どもや学生へより音楽を広げる活動に重点を当てること
費用負担 ピアノレンタル料は無料。運搬・調律費等は主催者負担。
公式情報掲載予定 https://cateenup.piano.or.jp/

本プロジェクトは、音楽教育や地域文化の裾野を広げる取り組みとしても注目されています。角野隼斗さんは、「自分が音楽と出会えたのは、子どもの頃に大人たちがその機会を用意してくれたから。今度は自分が次の世代に伝える番だと思っている」と語っています。

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まとめ

角野隼斗の「アップライトピアノ・プロジェクト」は、音楽を通じて人々の心をつなぐ貴重な取り組みです。以下に、この記事で紹介した内容をまとめます。

項目 内容
プロジェクト名 アップライトピアノ・プロジェクト Piano for Myself
実施期間 2023年7月~2024年11月
第Ⅱ期募集期間 2025年5月1日~5月25日
実施地域 全国17か所
参加者数 3,000名以上の演奏、7,000名以上の来場者
公式情報 https://cateenup.piano.or.jp/

音楽を通じて、地域社会や次世代に新たなつながりを生み出すこのプロジェクトは、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

参考リンク: