甘露煮の日 (記念日 6月2日)

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毎年6月2日は、日本の食文化に深く根付いた「甘露煮の日」です。この日は、愛知県豊橋市の平松食品が提唱した記念日で、2003年(平成15年)に制定されました。甘露煮、その名の通り甘くて美味しいですが、その背景には日本の歴史が息づいていますよね。

甘露煮の日の由来

歴史的背景と語呂合わせ

甘露煮の日が6月2日である理由は、なんとも興味深いものです。1582年(天正10年)のこの日に起きた「本能寺の変」という歴史的事件にちなんでいます。また、日付の「ろ(6)に(2)」は「露煮」と読むことから選ばれたとか。歴史の教科書で習った本能寺の変を、こんな形で記念日にするなんて、歴史好きとしては感慨深いものがありますね。

この記念日は、甘露煮をもっと多くの人に知ってもらいたいという平松食品の願いから生まれました。それにしても、歴史的な出来事と現代のイベントが結びつくのは、どこかロマンを感じますよね。

平松食品では、甘露煮の日を盛り上げるために、「甘露煮の日フェア」や「工場見学」などを実施しています。一般社団法人・日本記念日協会によって認定されているので、公式な記念日として楽しむことができます。

甘露煮とは、主に淡水の小魚を使った日本の伝統的な保存食です。素焼きした魚を、砂糖や水あめ、醤油、みりん、酒などで甘辛く煮つめるのが特徴。そんな甘露煮をPRする日があるなんて、料理好きとしては嬉しい限りです。

甘露煮と佃煮の違い

味わいと特徴

甘露煮とよく似た食品に、佃煮があります。佃煮は、小魚や貝、海藻、野菜などを醤油やみりん、砂糖で煮つめたもの。甘露煮が甘辛いのに対して、佃煮は醤油の塩辛さが際立っています。

佃煮の名前の由来は、江戸時代に佃島で作られ始めたことから来ています。保存性が高く、江戸時代から常備食として重宝されてきたんですよ。参勤交代で訪れる大名たちが土産物として持ち帰ったことで、全国に広まったというのは、食の歴史の面白い一面ですね。

甘露煮の日は、このように伝統的な日本の食文化を再認識する機会を提供してくれます。私たちの生活に深く関わる食品の背景には、こんなにも豊かな歴史があるのですから、改めて感謝の気持ちを持ちたいですね。

甘露煮の日を楽しむ

イベントと活動

甘露煮の日には、平松食品が主催するフェアや工場見学など、様々なイベントが開催されます。これらのイベントを通じて、甘露煮の製造過程を学んだり、新しい味に出会ったりすることができるんです。私も一度、工場見学に参加したことがありますが、その緻密な手作業には目を見張るものがありました。

また、家庭で甘露煮を作るのも一つの楽しみ方です。市販の甘露煮をアレンジして、オリジナルの一品を作ってみるのも面白いですよ。食卓に彩りを加えるだけでなく、家族や友人とのコミュニケーションの一環としても、甘露煮は活躍してくれるでしょう。

甘露煮の日を知っている人はまだ多くありませんが、このような記念日を通じて、日本の伝統的な食文化がもっと多くの人に広まっていくことを願っています。あなたもこの日を機に、甘露煮の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。