オゾン層保護のための国際デー (記念日 9月16日)
1987年9月16日、カナダのモントリオールで「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が採択されました。日本を含む24ヵ国が調印したこの議定書では、エアコンの冷媒や冷蔵庫、スプレーの噴射剤などに使用されてきたフロン類について、1999年(平成11年)までに消費量を半分に削減する方針が定められました。この歴史的な合意の日を記念して、1994年(平成6年)の国連総会が9月16日を「国際オゾンデー」と定める決議を行いました。正式名称は「オゾン層保護のための国際デー」、英語では「International Day for the Preservation of the Ozone Layer」と表記されます。
オゾン層とは、地球の大気中でオゾンの濃度が高い部分のことです。高度約10〜50kmの成層圏に多く分布し、特に高度約25km付近で最も密度が高くなります。オゾンは3つの酸素原子からなる酸素の同素体で、太陽光に含まれる有害な紫外線を吸収することで、地球上の生命を紫外線から守る役割を果たしています。オゾン層がなければ、生物の細胞やDNAに深刻なダメージを与える紫外線が地表に大量に降り注ぐことになります。
フロンは、二酸化炭素の数千倍ともいわれる強力な温室効果ガスです。大気中に放出されると成層圏まで到達し、オゾン層を構成するオゾン分子を破壊します。1970年代から南極上空のオゾン層の著しい減少(いわゆる「オゾンホール」)が確認されるようになり、紫外線増加による皮膚がんや白内障のリスク上昇、農業・漁業への悪影響が懸念されました。こうした深刻な状況がモントリオール議定書の採択を促した背景にあります。
議定書採択後、フロンなどのオゾン層破壊物質は世界的に生産・消費が規制されるようになりました。規制の進展とともに、オゾン層を破壊しない「代替フロン」と呼ばれる物質が開発され、冷蔵庫・エアコン・スプレーなど幅広い用途に普及しています。ただし代替フロンの一部は強力な温室効果ガスであることが判明しており、現在も国際的な管理・削減の議論が続いています。日本では9月を「オゾン層保護対策推進月間」と定め、企業・自治体・市民を対象とした啓発活動を継続して実施しています。