G.A.P.記念日 (記念日 9月16日)
農業の現場で何が育まれているかを示す国際的な「通知状」のような制度があります。G.A.P.(ギャップ)とは、Good(適正な)・Agricultural(農業の)・Practices(実践)の頭文字を組み合わせた言葉で、農場における食品安全・労働環境・環境保全への取り組みを第三者機関が審査し認証する仕組みです。その国際基準がGLOBALG.A.P.(グローバルギャップ)であり、本部はドイツのFoodPLUS GmbHに置かれています。
日本でGLOBALG.A.P.の前身にあたるEUREPGAP(ユーレップギャップ)の認証を初めて取得したのは、青森県の農業法人でした。取得日は2005年(平成17年)9月16日で、G.A.P.記念日の日付はこの歴史的な一日に由来しています。EUREPGAPはその後GLOBALG.A.P.へと名称を変え、現在では世界140か国以上の農業生産者が認証を受けるまでに拡大しています。GLOBALG.A.P.認証が問うのは農薬の適正使用、作業者の安全確保、土壌・水資源の保護といった多岐にわたる基準です。消費者にとっては農産物の安全性を担保するシグナルとなり、輸出先の取引先バイヤーにとっては品質・管理水準の証明として機能します。日本農業が海外市場と向き合ううえで、この認証は実質的なパスポートにもなり得るものです。
G.A.P.記念日を制定したのは、東京都港区西新橋に事務局を置く一般社団法人・GAP普及推進機構です。同機構はFoodPLUS GmbHと協力しながらGLOBALG.A.P.の普及推進に取り組み、シンポジウムやセミナーの主催を通じて農業者・食品業界への情報発信を続けています。記念日は2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。認証取得から記念日制定まで15年の歩みが、この日付には刻まれています。