カーフリーデー (記念日 9月22日)

カーフリーデー

9月22日、世界約2000都市の中心部でマイカーの通行規制が一斉に行われます。普段は車で埋まる幹線道路が歩行者や自転車に開放され、都市の風景が一変するこの日が「カーフリーデー」です。

起源は1997年9月9日、フランス南西部の港湾都市ラ・ロシェルで行われた社会実験です。市の中心部へのマイカー乗り入れを禁じ、公共交通を無料化したこの試みは大きな注目を集めました。翌1998年にはフランス環境省が呼びかけて全国一斉実施に拡大し、この年から日付が9月22日に固定されました。

その後、欧州各国へ広がり、2002年には欧州委員会が「ヨーロッパ・カーフリーデー」として公式に位置づけました。現在は「ヨーロッパモビリティウィーク」(9月16〜22日)の最終日として世界50か国以上で実施されており、2019年には世界3,135都市が参加しています。イスタンブール、パリ、ブリュッセルなどの大都市も参加しており、規制区域内では自動車の走行を終日禁止する都市もあれば、時間帯を限定する都市もあります。

環境面では一時的であれ明確なデータが出ています。規制を実施した地域では自動車由来の窒素酸化物や粒子状物質が大幅に減少し、騒音レベルの低下も計測されています。インドネシアのジャカルタでは2007年から毎週日曜日に幹線道路のカーフリーを継続実施しており、単発イベントから恒久的な政策へと発展した例もあります。

日本では横浜市・名古屋市・京都市など複数の都市が参加しており、9月22日または近い秋分の日に実施されます。国土交通省も推進団体として関与し、都市交通政策の議論を促す機会と位置づけています。規制区域を歩いたり自転車で走ったりする体験が、普段は意識しない都市空間の使われ方を実感させるきっかけになっています。