いい音・オルゴールの日 (記念日 11月10日)
- 制定者
- 諏訪湖オルゴール博物館奏鳴館(現:ニデックオルゴール記念館 すわのね)
- 日付の由来
- 「いい(11)おと(10)」の語呂合わせ
- オルゴール発明
- 1796年、スイスの時計職人が発明
- 諏訪での製造開始
- 1946年、三協精機(現ニデックインスツルメンツ)が創業
- 最盛期の世界シェア
- 世界の90%以上を諏訪地方で生産
- 認定機関
- 一般社団法人・日本記念日協会
最盛期には「1秒間に1台」というペースで生産され、世界のオルゴールの90%以上がここから生まれた——。長野県の諏訪地方は、かつて世界のオルゴール産業の中心地でした。11月10日は「いい(11)おと(10)」の語呂合わせにちなんだ「いい音・オルゴールの日」です。
オルゴールが誕生したのは1796年のスイス。懐中時計職人アントワーヌ・ファーブルが発明したとされるこの楽器は、19世紀に欧州で広く親しまれました。では、なぜスイス発祥の楽器が信州・諏訪の地場産業になったのでしょうか。
転機は太平洋戦争後です。諏訪地方はもともと精密機械工業が盛んな地域で、戦時中は軍の光学機器を生産していました。終戦後、軍需から民需へと転換を迫られた技術者たちが目を向けたのが、精密な金属加工技術を活かせるオルゴールでした。1946年に三協精機(現:ニデックインスツルメンツ)が創業し、2年後にはオルゴールの試作第1号が完成します。ただし当初の音色は「バケツの底をたたくような音」と評されるほどの出来映えで、「いい音」への道のりはまだ遠いものでした。
それでも職人たちは諦めませんでした。全自動の生産ラインも整っていない時代、数千人が手作業で部品を組み上げる「町ぐるみの一大事業」として、1950年代には月産数万台という量産体制を確立。精密加工の技術を磨き続けた結果、半世紀にわたって世界シェアの90%以上を独占する、まさに「世界の工場」へと成長しました。
この記念日を制定したのは、下諏訪町にある「諏訪湖オルゴール博物館 奏鳴館」(現:ニデックオルゴール記念館 すわのね)です。オルゴールの文化と歴史を広く伝えることを目的とし、一般社団法人・日本記念日協会によって正式に認定・登録されました。現在の同記念館では、アンティークから現代の精巧な製品まで、オルゴールの変遷をたどる展示が充実しています。
現在、諏訪地方のオルゴール生産は世界シェアの約30%程度にまで縮小しています。しかしその分、高級オルゴールや特注品など、量より質を追求する方向へと舵を切りました。「いい音を目指し続ける」という職人の精神は、形を変えながら今も受け継がれています。11月10日は、そんな音のものづくりに思いを馳せる一日です。
11月10日の他の記念日
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- 秋季全国火災予防運動
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11月10日のカレンダー情報
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