国際山岳デー (記念日 12月11日)

国際山岳デー

地球上の陸地の約27%を占める山岳地域は、世界人口の15%にあたる約11億人が暮らし、淡水資源の大部分を供給する場でもあります。12月11日の「国際山岳デー」は、こうした山岳地域の環境保全と持続可能な開発への関心を高めることを目的に、2003年(平成15年)の国連総会決議によって制定されました。英語表記は「International Mountain Day」で、「国際山の日」とも呼ばれます。

この記念日が生まれた背景には、2002年(平成14年)に設けられた「国際山岳年」(International Year of Mountains)の取り組みがあります。国際山岳年は、山岳生態系の脆弱性や山地に暮らす人々の生活課題を国際社会に広く訴えるための1年間の取り組みでした。その成果と機運を継続させるために翌2003年、毎年12月11日を記念日として定めることが決議されました。国連の組織では、国際連合食糧農業機関(FAO)が調整役を担い、毎年、持続的開発に関するテーマが設けられ、シンポジウムや各種行事が世界各地で開催されます。国連総会の決議でも、「持続可能な山岳地域の発展の重要性」への関心を喚起するために様々なレベルで行事を行うことが提唱されています。

日本では、山に関連する記念日が複数あります。8月11日の国民の祝日「山の日」は2014年(平成26年)に制定され2016年(平成28年)から施行。「と(10)ざん(3)」の語呂合わせから10月3日は日本山岳会が1992年(平成4年)に制定した「登山の日」、毎月13日はICI石井スポーツが制定した「ICI石井スポーツグループ 登山の日」となっています。

山岳地域は気候変動の影響を最も早く受ける場所の一つです。氷河の後退や降水パターンの変化は山岳地帯の生態系だけでなく、河川下流域の水資源にも直接影響を及ぼします。12月11日はそうした山岳地域が直面する課題と、その保全の重要性を改めて考える機会として設けられた日です。