2024年10月25日から始まる東京方舟博覧記、特別な観劇体験を提供
ベストカレンダー編集部
2024年10月26日 09:31
東京方舟博覧記
開催期間:10月25日〜10月27日
リーディングミュージアムシリーズ『東京方舟博覧記』の概要
2024年10月25日から27日の3日間にわたり、リーディングミュージアムシリーズの第一弾として『東京方舟博覧記』(よみ:とうきょうはこぶねはくらんき)が開催されます。このイベントは、東京国立博物館を舞台にした朗読劇であり、観客に新たな観劇体験を提供することを目的としています。
会場は、東京国立博物館の本館エントランス前で、普段は博物館として運営されているこの場所に特別な照明や音響機材が設置されます。観客は、設置された椅子に座り、約75分間の物語に没入することになります。これは、通常の劇場とは異なる、特別な環境での観劇体験を提供するものです。
脚本と演出の詳細
本作の脚本は、人気ゲーム『ジャックジャンヌ』や舞台『ブラックジャックによろしく』などを手掛けた白川ユキと、朗読劇『ひぐらしのなく頃に』や舞台『結城友奈は勇者である』の脚本を担当した月森葵の共著です。演出は、近年話題の作品を数多く手掛けている田邊俊喜が担当しており、彼の手による“目で見て楽しめる朗読劇”が期待されています。
出演者には、北村諒、黒羽麻璃央、佐藤流司、松田凌、三浦涼介といった豪華キャストが揃っており、彼らの演技力が物語を一層引き立てることでしょう。
公演のレポートと物語の概要
公演の初日、観客が屋外の厳かな東京国立博物館の入口で開演を待っていると、鈴虫の鳴く声が聞こえてきました。この不思議な音は、観客を物語の世界へと引き込む重要な要素となっています。開演時間は異例の20時(27日のみ19時)で、暗くなった博物館の入口に現れる人影は、黒い服を身に纏ったダンサーたちです。
ストーリーは、1872年(明治5年)の上野を舞台に、東京国立博物館の初代館長である町田久成(演:松田凌)の創設の経緯を描いています。物語は、仕事に行き詰まった町田が、酔った勢いで迷い込んだ寛永寺の焼け跡で、刀を持った青年(演:佐藤流司)と出会うところから始まります。
この青年は、町田に対して自身の名前を名乗ることを拒み、町田は彼を“上野くん”と名付けます。彼らは、明治維新における廃仏毀釈の影響を受けた文化財を守るための博物館建設を目指すことになります。
主要キャストと役どころ
- 北村諒 – ストーリーテラーの“はにわ”役を演じる他、複数の兼役をこなす。
- 松田凌 – 初代館長・町田久成役。情熱的な演技で物語を牽引。
- 佐藤流司 – “上野くん”役。陰気で情に厚いキャラクターを表現。
- 三浦涼介 – 天海大僧正役。過去に縛られた複雑なキャラクターを演じる。
- 黒羽麻璃央 – 藤堂高虎役。西洋文化に興味を持つ前向きなキャラクター。
観劇体験の特異性と感想
観客は、実際の博物館を劇場にしたことで、他では味わえない特別な観劇体験をすることができます。プロジェクションマッピングなどの技術が発展する中で、実際の空間を利用したこの公演は、観客にリアルな情景を提供することに成功しています。
物語の終盤、町田が博物館内に入っていく後ろ姿を見ていると、まるでタイムスリップして明治時代にいるかのような錯覚を覚えます。このような没入感は、他の演劇では体験できない貴重なものです。
公演情報のまとめ
公演名 | 日程 | 会場 | 脚本 | 演出 | 出演者 |
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東京方舟博覧記 | 2024年10月25日~27日 | 東京国立博物館 本館エントランス前 | 白川ユキ、月森葵 | 田邊俊喜 | 北村諒、黒羽麻璃央、佐藤流司、松田凌、三浦涼介 |
このように、リーディングミュージアムシリーズの第一弾『東京方舟博覧記』は、観客に新たな体験を提供することを目指した公演です。東京国立博物館という特別な場所で行われるこの朗読劇は、文化と歴史をテーマにした深い物語を通じて、観客の心を打つことでしょう。
参考リンク: