1月21日から東京国立博物館で大覚寺特別展、兄弟刀が初の同一展示
開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」の開催について
2024年11月5日、特別展「大覚寺」の広報事務局より、東京国立博物館 平成館にて開催される特別展の詳細が発表されました。この展覧会は、2025年1月21日(火)から3月16日(日)までの期間にわたり、開創1150年を記念して行われます。
本展では、清和源氏に代々継承された「兄弟刀」として知られる重要文化財「太刀 銘 □忠(名物 薄緑〈膝丸〉)」と「太刀 銘 安綱(名物 鬼切丸〈髭切〉)」が、京都以外では初めて同一のケース内で展示されることが決定しました。
展示される刀剣の詳細
本特別展の目玉となる刀剣は、平安時代中期に製作されたもので、清和源氏の祖である源経基の嫡男・源満仲が勅宣により天下守護の太刀を求め、異国から来た刀工によって作られたと伝えられています。これらの刀は、歴史の中で数々の霊異譚により名を変え、所持者を勝利に導く存在として源氏に受け継がれてきました。
具体的には、以下の2つの刀が展示されます。
- 重要文化財「太刀 銘 □忠(名物 薄緑〈膝丸〉)」
源満仲、頼光、義経など、清和源氏に代々受け継がれた刀です。長大で力強い刀身に細やかに乱れた刃文が焼入れられ、鎌倉時代初期の備前刀の作風が認められます。 - 重要文化財「太刀 銘 安綱(名物 鬼切丸〈髭切〉)」
源満仲から頼朝に至る源氏の重宝「鬼切丸」および「髭切」の伝承を持つ太刀です。鎌倉幕府滅亡に際し新田義貞が手に入れ、その後、斯波高経の手に渡り、最上家が継承しました。
展示会の詳細情報
本展は、東京国立博物館 平成館にて開催され、以下の概要で進行します。
- 会期
- 2025年1月21日(火)~3月16日(日)
- 前期展示
- 1月21日(火)~2月16日(日)
- 後期展示
- 2月18日(火)~3月16日(日)
- 会場
- 東京国立博物館 平成館
- 休館日
- 月曜日(ただし2月10日、24日は開館)、2月25日(火)
- 開館時間
- 午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
特別イベント「刀剣プレミアムナイト」の開催
展示決定を記念して、特別イベント「刀剣プレミアムナイト」が開催されます。このイベントでは、東京国立博物館の佐藤寛介特別展室長によるレクチャーが行われ、参加者は本展図録がセットになったお得なチケットを購入することができます。
イベントの詳細は以下の通りです。
- 日時: 2025年1月25日(土)午後6時~9時
- スケジュール:
- 午後6時~7時: 研究員によるレクチャー(大講堂)
- 午後7時~9時: レクチャー終了後、自由観覧(刀剣撮影可)
- 出演: 東京国立博物館 佐藤寛介特別展室長
なお、会期中は刀剣の撮影は不可ですが、「刀剣プレミアムナイト」参加者のみ特別に撮影が許可されます。
大覚寺の歴史と文化的背景
大覚寺は平安時代前期に設立され、古くから歴史的な背景を持つ寺院です。平安時代初期、嵯峨天皇によって離宮が造営され、その後、貞観18年(876年)に寺に改められました。菅原道真が尽力し、境内には彼を祀る社が存在します。
大覚寺は、歴代の天皇や貴族たちに愛され、特に信仰の対象として重要な役割を果たしてきました。展示会では、歴代天皇の書や平安時代後期の仏像なども公開される予定です。
まとめ
開創1150年記念特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」は、東京国立博物館にて2025年1月21日から3月16日まで開催され、清和源氏に代々継承された重要文化財の刀剣が同一ケース内で展示される貴重な機会です。
本展の開催に伴い、さまざまなイベントやプログラムも予定されており、歴史や文化に興味のある方々にとって、見逃せない内容となっています。
項目 | 詳細 |
---|---|
展覧会名 | 開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」 |
会期 | 2025年1月21日(火)~3月16日(日) |
開催場所 | 東京国立博物館 平成館 |
重要文化財展示 | 「薄緑〈膝丸〉」「鬼切丸〈髭切〉」 |
特別イベント | 刀剣プレミアムナイト |
この特別展は、歴史的な刀剣や文化財を通じて、訪れる人々に深い感動と思索をもたらすことでしょう。詳細な情報は公式サイトにて随時更新される予定です。
参考リンク: