2025年、年賀状じまいが主流に。デジタル化が進む新年の挨拶事情
ベストカレンダー編集部
2024年12月12日 21:42
年賀状じまい普及
開催日:1月1日
2025年「年賀状じまい」が主流に
近年、日本の年賀状文化は大きく変化しています。株式会社ディライトが行った調査によれば、2025年の新年のあいさつとして年賀状を出さないと回答した人は約6割に達しました。この調査は20〜70代の男女を対象に実施され、年賀状や喪中はがきの文化に関する意識の変化を探るものでした。
かつては年賀状や喪中はがきが一般的な挨拶手段として広く利用されていましたが、デジタル化の進展により、これらの伝統的な慣習は次第に薄れつつあります。
年賀状を出さない理由
調査結果によると、年賀状を出さない理由として最も多かったのは「年賀状じまい」であり、これに該当する人は約8割を占めています。具体的には、次のような理由が挙げられました。
- 年賀状じまいを既に行っている(64.3%)
- 今年から年賀状じまいを検討している(14.7%)
- 喪中である(12.1%)
このように、多くの人が年賀状を出さなくなった背景には、手間の軽減やデジタル手段の普及が影響しています。特に、LINEやメールなどのデジタルツールが新年の挨拶手段として主流になりつつあります。
新年の挨拶手段の変化
2025年に年賀状を出さないと回答した方に対して、代わりにどのような手段で新年の挨拶を行うかを尋ねたところ、以下の結果が得られました。
挨拶手段 | 割合 |
---|---|
LINE | 46.7% |
特に行わない | 44.0% |
メール | 15.0% |
デジタル化が進む中、特にLINEを利用する人が最も多いことが分かります。また、挨拶を行わないとする人も多く、形式的な挨拶への価値観の変化が見受けられます。
喪中はがきの文化の変化
年賀状同様に、喪中はがきについても調査が行われました。約7割の人が「喪中はがきを出していない」と回答しており、年賀状を出さない人の割合よりも高い結果となりました。
喪中はがきを出さない理由としては、以下のような意見が寄せられています。
- 手間の軽減
- 関係の整理
- デジタル手段での情報伝達が可能
このような背景から、高齢化が進む中で年賀状や喪中はがきの文化が簡略化されていることが伺えます。
文化の簡略化に対する意識
年賀状や喪中はがきの文化が簡略化されることについて、調査では約8割の人が賛成の意向を示しました。その理由として最も多かったのは「手間の軽減」であり、次いで「電子的な手段で十分」との意見がありました。
具体的な賛否の内訳は以下の通りです。
意見 | 割合 |
---|---|
とても賛成である | 34.9% |
やや賛成である | 46.3% |
やや反対である | 14.8% |
とても反対である | 4.0% |
賛成の意見が多い一方で、反対意見も一定数存在し、伝統の重要性や人間関係の希薄化に対する懸念が表れています。
まとめ
2025年の年賀状文化の変化は、デジタル化と忙しい現代社会の影響を受けており、年賀状じまいや喪中はがきの簡略化が進んでいます。調査結果をまとめると、以下のようになります。
項目 | 結果 |
---|---|
年賀状を出さない人の割合 | 約6割 |
年賀状じまいの理由 | 手間の軽減、電子的手段の活用 |
新年の挨拶手段 | LINE、メール、特に行わない |
喪中はがきを出さない人の割合 | 約7割 |
文化の簡略化に賛成する人の割合 | 約8割 |
このように、年賀状や喪中はがきの文化が変わりつつある中、現代の価値観やライフスタイルに合わせた新しい形が求められています。
参考リンク: