2025年4月30日からメタバース和歌山が大阪・関西万博に出展、フォートナイトで和歌山を体験
ベストカレンダー編集部
2024年12月19日 16:07
メタバース和歌山万博出展
開催期間:4月30日〜5月1日

和歌山のバス・タクシー会社が大阪・関西万博に出展
ユタカ交通株式会社と一般社団法人和歌山新城下町DMCが共同で運営する「METAVERSE WAKAYAMA(メタバース和歌山)」は、2025年4月30日(水)と5月1日(木)の2日間、大阪・関西万博のテーマウィーク「Wow!Wakayama!~未来へつなぐ、おどろ“きの国”~」に出展します。このイベントは夢洲EXPOメッセで開催され、和歌山県内の事業者数社が参加します。
本出展では、人気オンラインゲーム「Fortnite(フォートナイト)」を活用し、和歌山の魅力を来場者に発信することを目的としています。観光誘致を促進し、和歌山への関心を高めることを目指しています。

eスポーツとVRの活用背景
近年、ゲームやVR(仮想現実)はエンターテインメント分野だけでなく、地域振興や観光促進の新たな手段として注目されています。特にeスポーツやVR技術を活用した事業は、市場規模が拡大を続けており、未来の成長産業として期待されています。
一般社団法人日本eスポーツ連合によると、eスポーツ市場は日本国内で2022年に125億円規模に達し、2025年には210億円を超えると予測されています。この急成長は、若年層を中心にゲーム文化が社会的に浸透し、新たなコミュニケーション手段や地域交流の場としての役割を果たしていることを示しています。

VR市場の成長
Mordor Intelligence社の発表によると、VR市場は2024年に228億1,000万米ドルに達し、年平均成長率(CAGR)は42.05%と予測されています。観光分野においても、360度映像やVR体験を通じて現地の魅力を疑似体験できるツールとして利用されており、観光誘致の新たな方法として注目されています。
このような背景を踏まえ、メタバース和歌山では、デジタルエンターテインメント分野を活用し、和歌山の地域資源をゲームやVR技術と結びつけて、地域の魅力を新しい形で発信していく方針です。観光産業の活性化や地域経済の発展を目指しています。

出展内容と体験ブース
催事名は「Wow!Wakayama!~未来へつなぐ、おどろ“きの国”~」で、会場は夢洲EXPOメッセ、日時は2025年4月30日(水)から5月3日(土)の間に行われます。メタバース和歌山の出展は4月30日、5月1日の2日間です。
出展内容には、フォートナイト体験ブースのほか、和歌山県内の事業者による日本酒や梅酒の試飲、県産品の試食販売、和歌山ニットや高野口パイルなどの展示、ものづくり体験が含まれています。

わかやまプレ万博の成功
2024年10月12日・13日に和歌山ビッグウエーブで実施された「わかやまプレ万博」では、80%以上の参加者が「面白い」「楽しめた」と回答しました。このイベントでは、メタバース和歌山が「フォートナイト体験ブース」や「VR観光動画体験ブース」を出展し、来場者から好評を博しました。
特に「フォートナイト和歌山マップ体験ブース」では、新たに制作した「和歌山城パルクールマップ」のベータ版を会場限定で公開しました。このマップでは、和歌山城の大手門から天守閣まで駆け上がり、ゴールのタイムを競うことができます。

参加者の反応とフィードバック
体験した参加者からは、「和歌山城の細部までよく再現されていた」「初心者でも楽しめた」といったポジティブな感想が多数寄せられました。特に7歳から10代の子供の参加が多く、若い世代から支持を集めています。
また、VR観光動画体験ブースでは、VRゴーグルを使い、和歌山城や熊野古道の360°映像を鑑賞しました。臨場感あふれる映像と字幕ガイドにより、参加者は見どころを楽しめました。

技術的な課題と今後の改善
参加者からは「動画が面白かった」「360°見られるVR体験が面白い」といった肯定的な意見が寄せられる一方で、「画質が悪かった」「VR酔いを感じた」という技術的な改善点も指摘されました。これらのフィードバックは、今後のコンテンツ強化に向けた貴重な情報となります。
得られた教訓を活かし、大阪・関西万博では、体験環境の向上を含め、さらに充実した体験を提供できるよう準備を進めています。

メタバース和歌山の活動実績
メタバース和歌山は、これまでにもさまざまな取り組みを行ってきました。以下にその一部をまとめます。
日付 | 活動内容 |
---|---|
2023年12月21日 | フォートナイト『和歌山城Battle』マップを公開 |
2023年12月28日 | フォートナイト『和歌山駅前Battle』マップを公開 |
2024年2月11日 | オフライン大会『和歌山城下町eスポーツ大会』を開催 |
2024年2月23日 | フォートナイト『アロチBattle』マップを公開 |
2024年3月3日 | オフライン大会『ユタカ交通 presents 和歌山新城下町CUP』を開催 |
2024年3月10日 | オフラインイベント『和歌山県地域活性化FORTNITEプロモーションPRイベントinイオンモール和歌山』を開催 |
2024年3月13日 | オンライン大会『ユタカ交通presents フォートナイト和歌山 STREAMER CUP』を開催 |
これらの活動を通じて、メタバース和歌山は地域の魅力を世界に向けて発信し、観光振興と地域の発展に寄与していく方針です。
最後に、ユタカ交通株式会社は、和歌山県和歌山市に本社を置く事業者であり、一般貸切旅客自動車運送事業や旅行事業などを展開しています。今後も地域の活性化に向けた取り組みを続けていくことが期待されます。
参考リンク: