国立映画アーカイブ、12月19日に歴史映像ポータルで新たに20作品を公開
ベストカレンダー編集部
2024年12月19日 17:07
歴史映像ポータル公開
開催日:12月19日
国立映画アーカイブの新しい映像ポータルサイトの公開
文化庁は、2024年12月19日(木)16:00より、国立映画アーカイブが所蔵する文化・記録映画などの映画作品を配信するWEBサイト「フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―」にて新たに20作品を公開することを発表しました。このサイトは、国立映画アーカイブが運営する4つ目のWEBサイトであり、2023年3月31日に開設されました。
これまでに日本の文化・記録映画219作品が公開されており、今回の新規公開により、時代の鏡としての文化・記録映画の姿をより鮮明に体験できる機会が提供されます。国立映画アーカイブは、約8万7千本にのぼる所蔵フィルムの中から、劇映画ではない実写作品である文化・記録映画やニュース映画を中心に配信しています。
新規公開作品の特徴
今回公開される作品は、1912年から1935年までの間に撮影・製作されたサイレントによる文化・記録映画です。具体的には、明治天皇の大喪儀や昭和天皇の即位に関する記録、さらには地方の名所案内や防空演習の様子を収めた作品が含まれています。
以下は、新規公開作品の一部です:
- 『昭和七年二月十四日 李王殿下を奉迎して』
【ジャンル】民族
【場所】千葉
時代劇の大スター阪東妻三郎が千葉県谷津海岸に開設した阪妻関東撮影所を、朝鮮王室の李垠が視察に訪れた際の記録。 - 『明治天皇 御大葬餘影』
【ジャンル】皇族,民族
【場所】東京
1912年9月13日に執り行われた明治天皇の大喪儀の様子を記録。 - 『下關』
【ジャンル】観光,教育,建築
【場所】山口
藤津良蔵が地元名所を紹介する作品。 - 『帝都の防空』
【ジャンル】軍事,災害・防災,民族
【場所】東京
1933年の関東防空演習の様子を記録。 - 『白耳義國ニ於ケル亜麻ノ耕作ト製線ノ實況』
【ジャンル】海外事情,産業
【場所】東京,海外
ベルギーリネンの原料となる亜麻の栽培と加工を記録した作品。 - 『御大禮の御儀 昭和三年十一月』
【ジャンル】皇族,民族
【場所】東京,愛知,三重,京都
昭和天皇の即位式と一連の儀式を伝える映画。
WEBサイトの機能と利便性
新たに公開される作品は、すべて無声映画であり、視聴者は全篇を視聴可能です。これにより、これまで上映の機会や放送・パッケージでの普及が限られていた歴史映像群を、より多くの人々に届けることが可能となります。
また、WEBサイトでは作品や素材に関する詳細情報が提供されており、以下のような機能が備わっています:
- 全文検索機能
- ジャンルによる絞り込み
- 撮影場所(都道府県)による絞り込み
- 年代による絞り込み
これにより、視聴者は興味のある作品を簡単に見つけることができ、より良い体験を得られるでしょう。
国立映画アーカイブの役割と目的
国立映画アーカイブは、近現代の日本において激動を繰り返してきた社会の諸相と、そこで生きてきた人々の記録を広く共有することを目指しています。映画は単なる娯楽ではなく、歴史の証人でもあります。今回の新規公開作品も、その一環として位置づけられています。
国立映画アーカイブは、文化・記録映画を通じて、過去の出来事や人々の生活に触れることができる貴重な機会を提供しています。これにより、視聴者は日本の歴史や文化をより深く理解することができるでしょう。
まとめ
国立映画アーカイブが新たに公開する20作品は、1912年から1935年までの文化・記録映画を中心に構成されており、視聴者は日本の歴史や文化を新たな視点で体験することができます。WEBサイト「フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―」では、視聴者が簡単に作品を検索し、視聴できる環境が整っています。
公開日 | 新規公開作品数 | 対象年代 | 主なジャンル |
---|---|---|---|
2024年12月19日(木)16:00 | 20作品 | 1912年 – 1935年 | 文化・記録映画、軍事、観光、皇族など |
このように、国立映画アーカイブの新たな試みは、文化・記録映画の重要性を再認識させるものとなるでしょう。興味のある方は、ぜひ公式サイトを訪れてみてください。
参考リンク: