金継ぎで石川復興を応援!2025年1月から無償修理の新方針とは
ベストカレンダー編集部
2025年1月4日 18:41
金継ぎ無償修理開始
開催日:1月1日
金継ぎプロジェクトの概要と目的
2024年4月に開始された「金継ぎで石川復興を応援するプロジェクト」は、令和6年能登半島地震で被災した人々の大切な器を無償で修理し、再び手元に届けることを目的としています。このプロジェクトは、東京金継ぎ教室つぐつぐの生徒様と講師が心を込めて取り組むものであり、被災者の心の拠り所となることを目指しています。
金継ぎは、割れた器を漆を用いて修復する日本の伝統技術であり、修復された器は美しさと安全性を兼ね備えています。プロジェクトでは、修理費用や返送送料はすべてつぐつぐが負担し、自然由来の漆を使用して修理を行います。この取り組みは、被災者の心の癒しや希望を提供することにもつながっています。
修理依頼の状況と感動の声
プロジェクトの開始から8ヶ月間で、7件の修理依頼を受け、そのうち3件の器が金継ぎ修理を経て持ち主の元へと戻されました。ここでは、実際に修理を受けた被災者の方々の感動の声を紹介します。
被災者のエピソード
- 富山県富山市在住、H.T.様
大学からの友人の実家が窯元で、長崎に購入しに行った際にいただいたお茶碗が、能登半島地震で割れてしまいました。金継ぎを依頼したところ、約5ヶ月後に美しく修理された器が戻ってきました。「仕上がりに感謝しています。大切に使わせていただきます。」と感謝の言葉を寄せてくださいました。 - 富山県射水市在住、K.T.様
元日の地震で特に気に入っていた夫婦椀が壊れてしまい、修理を依頼しました。金継ぎされた器が無事に届き、「綺麗に金継ぎしてあり、嬉しかったです。」と喜びの声をいただきました。 - 石川県金沢市在住、S.S.様
大好きな作家のご飯茶碗が地震で欠けてしまい、修理を依頼しました。「大変きれいに直していただき感謝申し上げます。大切に末長く使いたいと思います。」と、感謝の気持ちを伝えてくださいました。
金継ぎに携わった生徒様の声
このプロジェクトに参加し、実際に器の修理に携わった生徒様からも感想をいただいています。彼らは他の方の大切な器を手掛けることで、自然と緊張感が生まれ、技術向上や社会貢献のモチベーションにつながっています。
ある生徒様は「自分のお皿が早めに終わったので、石川県の地震被害にあった置物の黒漆を塗りました。いつもよりかなり緊張しましたが、貴重な経験をさせて頂きました。」と語っています。このように、生徒様一人ひとりがプロジェクトを通じて成長し、被災者の支援に貢献しています。
今後の取り組みと応募案内
つぐつぐでは、このボランティア活動を一時的な取り組みで終わらせず、持続可能な形で被災地支援を続けていくことを目指しています。日本は地震が多発する国であり、今後も同様の支援を行える体制を構築していく予定です。
2024年度は応募制を採用していましたが、2025年度より応募制を廃止し、全てのご依頼を受ける方針に変更いたします。ただし、今後ご依頼がつぐつぐの対応可能な範囲を超えそうな場合には、一時的に受付を停止する可能性がありますので、予めご了承ください。
プロジェクトの要点整理
項目 | 内容 |
---|---|
プロジェクト名 | 金継ぎで石川復興を応援するプロジェクト |
開始時期 | 2024年4月 |
対象 | 令和6年能登半島地震の被災者 |
修理費用 | 無償(つぐつぐが全額負担) |
修理方法 | 自然由来の漆を使用した金継ぎ |
修理件数(2024年度) | 7件(うち3件完成) |
今後の方針 | 2025年度より応募制を廃止 |
このプロジェクトは、金継ぎを通じて多くの方々に笑顔を届けることを目指しています。被災者の方々が大切な器を再び手にすることで、心の癒しや希望を感じられることを願っています。
参考リンク: