舞台『十二人の怒れる男たち』が3月26日よりサンシャイン劇場で上演開始

怒れる男たち公演

開催期間:3月26日〜3月30日

怒れる男たち公演
舞台『十二人の怒れる男たち』ってどんな話?
18歳の少年が父親殺しの罪に問われる裁判で、陪審員たちが真実を探るために議論を重ねる法廷ドラマです。
この舞台の公演期間はいつなの?
2025年3月26日から30日まで、東京のサンシャイン劇場で上演されます。

舞台『十二人の怒れる男たち』の公演情報

株式会社style officeによると、舞台『十二人の怒れる男たち』が2025年3月26日から30日まで東京・サンシャイン劇場にて上演される。この作品は、法廷ものの最高傑作と称され、映画や舞台で数多くの上演が続いている名作である。原作はレジナルド・ローズが手掛け、1954年にアメリカのテレビドラマとして放送された後、映画化されて以来、多くのクリエイターに影響を与え続けている。

今回の公演では、小田島恒志と小田島則子が新たに翻訳を手掛け、演出はノサカラボの代表である野坂実が担当する。彼はアガサ・クリスティ作品や神津恭介シリーズなど、重厚な作品からシチュエーションコメディまで幅広いジャンルでその手腕を発揮している。

富永勇也、小波津亜廉、朝田淳弥が表現した陪審員たちの内面舞台『十二人の怒れる男たち』ビジュアル撮影レポート 画像 2

物語の概要とテーマ

舞台の物語は、ある殺人事件の裁判を背景に展開される。被告は18歳の少年で、父親を殺した罪に問われている。裁判では少年が有罪である可能性が高く、陪審員12人は全員一致で判決を下さなければならない。しかし、最初の投票では11人が「有罪」と主張する中、陪審員8番だけが「無罪」に票を投じる。彼は証拠や証言を慎重に検討すべきだと主張し、陪審員たちの議論が始まる。

この作品は、正義とは何か、そして人間の内面に潜む偏見や先入観がどのように判断に影響を与えるのかを問いかける深いテーマを持っている。陪審員たちがそれぞれの意見を交わし、真実に迫る姿は、観客に強いメッセージを伝える。

富永勇也、小波津亜廉、朝田淳弥が表現した陪審員たちの内面舞台『十二人の怒れる男たち』ビジュアル撮影レポート 画像 3

ビジュアル撮影の様子

公演に向けて、メインビジュアルやパンフレット用の写真撮影が行われ、その様子がレポートされている。撮影は、白いホリゾントで行われ、俳優たちの立ち姿や椅子を使ったバージョンが撮影された。特に注目すべきは、撮影スペースの一隅に設けられたブースで、アナログ電球のようなオレンジ系の光が俳優の顔を斜めに照らし出している。この光は、陪審員たちが評議を行う部屋に射し込む夏の西陽をイメージしており、彼らの内面を焙り出す効果を持っている。

撮影は、ビジュアルデザインを担当するデザイナーとカメラマンがアイデアを出し合い、役柄のイメージや光の当たり方を決めていく。彼らは台本を深く読み込み、12人の陪審員たちの背景や職業を理解していることが印象的である。

富永勇也、小波津亜廉、朝田淳弥が表現した陪審員たちの内面舞台『十二人の怒れる男たち』ビジュアル撮影レポート 画像 4

陪審員2番:朝田淳弥の撮影

最初に撮影されたのは陪審員2番を演じる朝田淳弥である。彼は銀行員という役柄に合わせ、渋い焦げ茶色のスーツを着用し、知的な印象を与えている。デザイナーは彼の役柄について、「2番は一見ひよわそうに見えますが、周りをよく見ているし、協調性もある」と説明する。撮影中、朝田は2番のキャラクターになりきることを心がけており、その表情や仕草にも注目が集まる。

撮影の際、カメラマンから「カッコよくなりすぎないで」という注文があり、スタジオに笑いが起きる場面もあった。撮影後、朝田は「どういう顔になっているかは楽しみ」と語り、撮影の出来栄えに期待を寄せている。

陪審員10番:小波津亜廉の撮影

次に撮影されたのは陪審員10番を演じる小波津亜廉である。彼は182センチの長身で、サスペンダーが似合う体形を持ち、役柄のアメリカの労働者階級の逞しさを表現している。デザイナーは10番について、「自分の周りに怒っている偏屈な男」と説明し、撮影中もそのキャラクターを表現するためにアドリブで「有罪に決まってるだろ!」と叫ぶ場面もあった。

撮影を終えた小波津は、「10番の怒りのもとを表現したい」と語り、デザイナーやカメラマンとのコラボレーションを楽しんでいた。彼の明るいキャラクターが、撮影現場を和ませていたことが伺える。

陪審員8番:富永勇也の撮影

最後に撮影されたのは陪審員8番を演じる富永勇也である。彼は建築家という職業に合わせ、アースカラーのベージュのスーツを着用し、地に足の着いた理論家のイメージを表現している。陪審員8番は最初の評決で唯一無罪を主張した人物であり、その信念を佇まいで感じさせることが求められる。

撮影中、富永は「8番は無罪有罪よりも正しく評決することを目的にしている」とのアドバイスを受け、そのイメージを自然に表現することができたと語った。彼の表情は、8番の揺るがない信念を体現している。

公演概要とチケット情報

舞台『十二人の怒れる男たち』の公演は、以下の概要で行われる。

公演名 十二人の怒れる男たち
原作 レジナルド・ローズ
翻訳 小田島恒志、小田島則子
演出 野坂 実
公演日程 2025年3月26日(水)~30日(日)
会場 サンシャイン劇場(東京都豊島区)
チケット価格 特典付傍聴席 13,500円(前方5列)
傍聴席 12,000円(前方5列)
特典付一般席 11,400円
一般席 9,900円

チケットの一般発売は2025年3月8日(土)10:00から開始される。未就学児童の観劇は不可であり、車椅子での来場を希望する方は事前に連絡が必要である。

舞台『十二人の怒れる男たち』は、陪審員たちの内面に迫る深いストーリーと、キャストの真摯な取り組みが融合した作品であり、観客に強い印象を与えることが期待されている。公演を通じて、正義とは何かを考えさせられる貴重な機会となるだろう。

参考リンク: