ジヤトコが台北国際サイクルショー2025で新型電動アシスト自転車ユニットを発表
ベストカレンダー編集部
2025年3月27日 09:42
電動自転車ユニット発表
開催日:3月26日

ジヤトコ、電動アシスト自転車ビジネスの拡大を発表
ジヤトコ株式会社(本社:静岡県富士市、社長:佐藤朋由)は、2025年3月26日に開幕した台北国際サイクルショー2025において、電動アシスト自転車用ドライブユニットの新たな展開を発表しました。これにより、ジヤトコは電動アシスト自転車における事業領域の拡大を図ることを目指します。
ジヤトコは、ドライブユニットの単体供給にとどまらず、バッテリー、コントローラー、センサー、操作スイッチなど、電動アシスト自転車に必要なトータルシステムを提供できる体制を整えることを明らかにしました。これにより、顧客のニーズに応じたシステム全体での品質保証が可能となります。

次期型モデル(GA45)とCVTコンセプトモデル(GA-X Concept)
ジヤトコは、次期型モデルであるGA45と、変速機に無段変速機(CVT)を採用したコンセプトモデルGA-X Conceptを発表しました。GA45はGA30の後継機種として、小型化と高出力化の両立を目指し、2027年の商品化を目標に開発が進められています。
一方、GA-X Conceptは、ジヤトコが得意とするCVT制御技術を応用し、より高いトルクに対応しています。搭載位置は自転車のセンター(ペダル位置)に設定されており、これによりGA30やGA45とは異なるタイプの自転車への搭載を想定しています。

電動アシスト自転車用ドライブユニットの特長
ジヤトコが開発した電動アシスト自転車用ドライブユニット(GA30)は、モーターと3段変速機構を一体化した2-in-1ユニットです。このユニットは、ホダカ株式会社から2025年度中に発売予定の電動アシスト自転車に搭載されることが計画されています。
ドライブユニットの特長は以下の通りです:
- 小型化と高出力化:次期型モデルGA45は、サイズを抑えつつも出力を向上させる設計がされています。
- トータルシステムの提供:ドライブユニットだけでなく、バッテリーやコントローラー、センサー、操作スイッチなど、必要なハードウェアを一括で提供します。
- ソフトウェアの適合開発:自転車メーカーごとの要望に応じて、ソフトウェア部分も適合開発を行うことで、システム全体での品質保証が実現します。
今後の展望とビジネス領域の拡大
ジヤトコは、自動車分野で50年以上にわたり培ったギア技術や電動パワートレイン技術を活用し、電動アシスト自転車用ドライブユニットの開発と生産準備を進めています。これにより、電動アシスト自転車に関する事業領域の拡大を図ることができます。
さらに、今後はドライブユニットの搭載位置やカバーする自転車のタイプの選択肢を広げることで、ビジネス領域のさらなる拡大を目指します。これにより、より多くの顧客のニーズに応える商品ラインナップを提供することが期待されます。
電動アシスト自転車用ドライブユニットのラインナップ
ジヤトコが発表した電動アシスト自転車用ドライブユニットのラインナップは以下の通りです:
モデル名 | 特長 | 商品化予定 |
---|---|---|
GA30 | モーターと3段変速機構を一体化した2-in-1ユニット | 2025年度中 |
GA45 | 小型化と高出力化の両立を目指す後継機種 | 2027年予定 |
GA-X Concept | CVTを採用した新しいコンセプトモデル | 未定 |
ジヤトコは、これらの取り組みを通じて、電動アシスト自転車市場における競争力を高め、より多くの顧客に対して魅力的な製品を提供していく方針です。電動アシスト自転車の進化と共に、ジヤトコの技術も進化し続けることでしょう。