菅原一剛写真展「BROOM to BLOOM」4月18日から弘前で開催、廃棄物の美を表現
ベストカレンダー編集部
2025年4月11日 10:12
菅原一剛写真展
開催期間:4月18日〜5月5日

菅原一剛写真展「BROOM to BLOOM」の開催について
写真家・菅原一剛は、青森県弘前市の春の名物である弘前さくらまつりに合わせ、2025年4月18日(金)から5月5日(月)まで、弘前市の重要文化財「旧第五十九銀行本店本館」にて写真展「BROOM to BLOOM」を開催します。この展覧会は、菅原一剛が20年以上にわたって撮影してきた廃棄物の美しさを表現するものであり、特に鉄という素材に焦点を当てています。
菅原一剛は、リサイクル業界大手の株式会社青南商事にて廃棄物処理の現場での経験を活かし、廃棄物が適切に解体・分類・加工される過程を通じて「資源」として生まれ変わる姿に美しさを見出してきました。この展覧会では、1億5000万画素の高精細なカメラを用いて撮影された、鉄の「再生」をテーマにした大型作品8点が展示されます。

開催概要
本展の開催概要は以下の通りです。
行事名 | 菅原一剛写真展「BROOM to BLOOM」 |
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会期 | 2025年4月18日(金)〜5月5日(月) 9:30am〜18:00pm |
休館日 | 火曜日 |
場所 | 旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館) 青森県弘前市元長町26 |
入館料 | 高校生以上200円(団体100円)、小・中学生100円(5人以上無料) |
鑑賞料 | 無料 |
主催 | 菅原一剛写真展実行委員会 |
協賛 | 株式会社青南商事 |
後援 | 東奥日報社、陸奥新報社、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、エフエム青森、FMアップルウェーブ |
問い合わせ先 | 菅原一剛写真展実行委員会 TEL 03-4283-5155 |

菅原一剛のアートへの思い
菅原一剛は、写真集「DUST MY BROOM2」からの引用を通じて、日本の文化や生活に根付く「再生」という概念について語っています。彼は、リサイクルの過程が“処理”として捉えられることが多い中、これからは“生み出す”という能動的な作業に変わるべきだと考えています。菅原は、リサイクルの行為を通じて、「BLOOM=咲く」瞬間に自身のまなざしを向け続けることの重要性を強調しています。
彼の思いは、廃棄物が新たな形で生まれ変わる過程に美しさを見出すことにあります。菅原は、「BROOM=ほうき」から「BLOOM=咲く」へと変化する過程を、写真を通じて表現しようとしています。これにより、観客は再生の美しさと可能性を感じ取ることができるでしょう。

会場の魅力と展示作品について
会場となる「旧第五十九銀行本店本館」は、弘前市を代表する洋風建築であり、重要文化財としても知られています。その重厚感あふれる建築に合わせて額装された作品展示は、訪れる人々に視覚的な楽しみを提供します。この建物は、当時の洋風建造物の第一人者である堀江佐吉によって設計され、太宰治の生家・斜陽館なども手がけた名建築家の作品です。
展示される作品は、鉄の「再生」をテーマとし、1,500mm×1,875mmという大型作品が8点用意されています。これらの作品は、2024年にソウルで開催された「DUST MY BROOM2」展で初めて発表され、多くの観客に感銘を与えました。鉄の造形美や立体感、質感に驚く方も多く、好評を得ています。
関連商品と書籍販売
会期中には、菅原一剛の写真集「DUST MY BROOM2」も販売されます。この写真集には、約20年にわたり東北の各現場で撮影された廃棄物の中から厳選された96点の作品が収められています。廃棄物の集合体から見えてくる「再生」の姿をぜひご覧ください。
写真集の詳細は以下の通りです。
書籍名 | 写真集『DUST MY BROOM2』 |
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発行 | 株式会社赤々舎 |
定価 | 5,000円+税(税込5,500円) |
購入リンク | Amazon |
菅原一剛のプロフィールについても触れておきます。彼は1960年生まれで、大阪芸術大学芸術学部写真学科を卒業後、フランスで写真家として活動を開始しました。1996年には撮影監督を務めた映画『青い魚』がベルリン国際映画祭で上映されるなど、多岐にわたる活動を行っています。
まとめ
菅原一剛写真展「BROOM to BLOOM」は、弘前さくらまつりに合わせて開催される重要なイベントです。廃棄物の美しさを通じて、再生の重要性を伝えるこの展覧会は、地域の文化や環境について考えるきっかけとなるでしょう。ぜひ、会場でその魅力を体感してみてください。
開催情報 | 詳細 |
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会期 | 2025年4月18日(金)〜5月5日(月) |
場所 | 旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館) |
入館料 | 高校生以上200円、小・中学生100円 |
主催 | 菅原一剛写真展実行委員会 |
このように、菅原一剛の作品を通じて、再生の美しさとリサイクルの意義を感じ取ることができる機会です。ぜひ訪れて、その目で確かめていただきたい。
参考リンク: