12月14日にTATARA-1打上げ!新たな軌道サービスを実証

TATARA-1打上げ

開催日:12月14日

TATARA-1打上げ
TATARA-1って何のために打ち上げるの?
TATARA-1は、人工衛星の軌道投入サービスとホステッドペイロードサービスの実証実験を行うために打ち上げられます。
この打ち上げで何が新しいの?
日本初の人工衛星軌道投入サービスが実証され、複数の衛星を異なる軌道に投入できる技術が試みられます。
カイロスロケットによる50キロ超小型衛星「TATARA-1」打上げと軌道上サービス実証試験を実施 画像 2

カイロスロケットによる超小型衛星「TATARA-1」の打上げ計画

テラスペース株式会社とスペースワン株式会社は、2024年11月12日に重要な発表を行いました。両社は、カイロスロケット2号機を使用した打上げ輸送サービス契約を締結し、50キロ級の超小型衛星「TATARA-1」を2023年12月14日に打上げる予定です。この打上げは、スペースポート紀伊から行われることが決定しています。

本プロジェクトは、単なる衛星の打上げにとどまらず、打上げ後に「軌道上サービスの実証実験」を実施することが特徴です。この実証実験では、人工衛星の軌道投入サービスとホステッドペイロードサービスが行われる予定です。

人工衛星軌道投入サービスの概要

今回の打上げで初めて実証される「人工衛星軌道投入サービス」は、国内において初めての試みです。このサービスは、超小型衛星を軌道上で分離することにより、ロケットからの放出だけでは実現できなかった多様な投入軌道ニーズに対応することを目的としています。

現在、超小型衛星の需要は増加しており、衛星コンステレーション計画が進む中で、多様な投入軌道ニーズへの対応が求められています。このサービスにより、複数の衛星を異なる軌道に投入することが可能となり、トータルコストの削減と運用機会の損失低減が期待されます。

ホステッドペイロードサービスの詳細

「ホステッドペイロードサービス」は、依頼を受けた宇宙用部品、材料、デバイス等を搭載し、軌道上での実証や運用を行うサービスです。宇宙ビジネスの拡大に伴い、宇宙用部品等の軌道上実証や運用のニーズも増大しています。

本衛星「TATARA-1」には、醍醐寺塔頭菩提寺から依頼を受けた「宇宙寺院 劫蘊寺」や、JAXA追跡ネットワーク技術センターが開発し、佐賀県が製造した衛星レーザ測距用小型リフレクター「Mt.FUJI」など、複数の機器が搭載されます。これにより、宇宙用部品等の軌道上実証が行われる予定です。

今後の展望とサービス提供計画

テラスペース株式会社とスペースワン株式会社は、今回実証する2つのサービスを年間1回以上の頻度で提供する計画を進めています。「よりはやく」「より簡単に」軌道上サービスを提供することを目指しており、これにより宇宙をより身近なものにすることを目指しています。

また、これらのサービスを通じて「Space Operations Platform」を構築し、今後の宇宙ビジネスの発展に寄与することが期待されています。

サービス名 概要 目的
人工衛星軌道投入サービス 超小型衛星を軌道上で分離 多様な投入軌道ニーズへの対応
ホステッドペイロードサービス 宇宙用部品等を搭載し軌道上実証 宇宙用部品の実証と運用の簡便化

今回の「TATARA-1」の打上げとその後のサービス実証は、宇宙ビジネスの新たな展開を示す重要なステップとなるでしょう。テラスペース株式会社とスペースワン株式会社は、今後も宇宙関連のサービスを通じて、業界の発展に貢献していく見込みです。

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