2024年3月にリリース予定の「まちづくりシミュレータ」で自治体の政策立案を支援

まちづくりシミュレータ発表

開催日:3月1日

まちづくりシミュレータ発表
まちづくりシミュレータって何ができるの?
まちづくりシミュレータは自治体の政策立案を支援するAIツールで、目標値提示や政策事例の提供を行います。
QommonsAIの新機能はいつリリースされるの?
QommonsAIの新機能「まちづくりシミュレータ」は2024年3月に正式リリースされる予定です。

新機能「まちづくりシミュレータ」のリリース予定

Polimill株式会社が開発した生成AIプラットフォーム「QommonsAI(コモンズAI)」に、官公庁や自治体向けの新機能「まちづくりシミュレータ」が2024年3月に正式にリリースされる予定です。この新機能は、自治体が政策立案や行政運営を行う際に、より実効性のある支援を提供することを目的としています。

「まちづくりシミュレータ」は、自治体が理想とする状況を達成するために必要な目標値を提示します。例えば、「周辺自治体よりも安心度を高めるには人口当たり病院・一般診療所病床数を幾つにすべきか?」や「類似団体よりも快適度を高めるには都市計画区域人口当たり都市公園面積をどのくらいにすべきか?」といった具体的な指標に基づいて、自治体の現状評価を即座に行うことが可能です。

リリース3か月で100自治体や省庁に導入された省庁・自治体向けのすごい生成AI【コモンズAI】がEBPMを高度にサポートする新機能「まちづくりシミュレータ」をリリース予定 画像 2

「まちづくりシミュレータ」の機能と特徴

この新機能は、自治体職員が専門知識がなくても利用できるように設計されています。ユーザーは「AIにきいてみる」ボタンを押すことで、即座に自自治体の現状評価や達成のためのポイントが表示されます。また、目標値に近い近隣自治体や類似団体が実際に取り組んでいる政策事例も複数提示されるため、職員は効果的な政策立案を行うための参考情報を得ることができます。

さらに、「まちづくりシミュレータ」はシミュレーションとチャット機能を通じて、政策立案の壁打ち相手となり、狙うべき指標を一目で把握できるツールとして機能します。これにより、自治体はエビデンスに基づいた政策立案や方針転換を円滑に行うことが可能となります。

多角的なデータ解析

QommonsAIの「まちづくりシミュレータ」は、膨大な行政関連データを自在に扱い、「EBPM(Evidence-Based Policy Making:証拠に基づく政策立案)」の高度な実践をサポートします。具体的には、以下のようなデータソースを統合的に解析します。

  • 経済センサス活動調査などの主要な経済・社会指標
  • 自治体が公開している計画書やオープンデータ
  • 統計局発表の各種調査データ

これにより、属人的なノウハウに頼ることなく、迅速かつ的確な政策設計が可能となります。

民意のエビデンスを得るための新しい試み

さらに、QommonsAIの「まちづくりシミュレータ」を活用してデータに基づいて立案した政策は、同社が開発したSNS「Surfvote(サーフボート)」に掲載することができます。このSNSは、分断や対立を生じさせることなく、誰でも登録することで社会課題の解決に参加できる場を提供します。

Surfvoteでは、一般社会の課題と各地方自治体が抱える課題を掲載し、広く市民の意見を集めることができます。これにより、自治体は民意としてのエビデンスを得ることができ、より市民に寄り添った政策立案が可能となります。

幅広い分野への適用

「まちづくりシミュレータ」は、医療、防災、教育、福祉、インフラ、環境など、幅広い分野での適用が容易です。ユーザーインターフェイスも直感的で分かりやすく設計されているため、データサイエンティストや外部コンサルタントを介さずとも、自治体内部で完結したPDCAサイクルを回すことが可能です。

このように、QommonsAIはデータ駆動型の政策立案文化を育む土壌を整え、自治体が自ら考えた政策を主体的に実施できる環境を提供します。

QommonsAIの導入とサポート

QommonsAIの導入に際しては、全国どこでも何回でも無料で丁寧な導入研修やサポートが提供されます。具体的な導入事例としては、奈良県田原本町や館林市、三重県紀北町、埼玉県和光市、北海道釧路市、阪南市などでの導入サポート研修が実施されています。

これにより、自治体の職員は実際にQommonsAIを活用し、生成AIによる行政のデジタル化を推進するためのスキルを身につけることができます。現在もほぼ毎日、自治体からの申し込みが寄せられています。

QommonsAI開発プロジェクトの目的

QommonsAIは、産官学民の英知を結集し、生成AIの社会実装を加速させることで、未曾有のスピードで行政のデジタル化を推進することを目指しています。膨大なデータや学術論文、行政文書を統合的に収集・分析し、次世代のデータルールを確立することによって、持続可能かつ革新的な行政サービスの実現を目指しています。

まとめ

以下に、QommonsAIとその新機能「まちづくりシミュレータ」の主要なポイントを整理しました。

ポイント 詳細
新機能 まちづくりシミュレータ
リリース予定 2024年3月
主な機能 自治体の現状評価、目標値提示、政策事例の提示
データソース 経済センサス、オープンデータ、各種調査データ
サポート 導入研修、サポートが全国どこでも無料

QommonsAIは、行政経営や地域マネジメントの新しい定番として、今後も進化し続けることが期待されます。自治体が持つ潜在的なデータ活用力を最大限に引き出し、公共サービスの創出を支える最高のプラットフォームとしての役割を果たすでしょう。

参考リンク: