2024年4月1日開始!『桃太郎電鉄 教育版』に新機能「マイ桃鉄」追加で学びが深まる
ベストカレンダー編集部
2025年3月26日 12:05
マイ桃鉄機能追加
開催日:4月1日

『桃太郎電鉄 教育版』の導入校が12,300校を突破
株式会社コナミデジタルエンタテインメントは、無償で提供しているブラウザ版『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~(以下、桃太郎電鉄 教育版)』のID発行数が、2025年3月時点で12,300を超えたことを発表しました。これに伴い、今春よりフリースクールやオルタナティブスクール、インターナショナルスクールなどへの提供も開始されることが決定しました。
『桃太郎電鉄 教育版』は、学校教育機関において使用されるノートPCやタブレットで動作するデジタル教材です。このゲームは「日本全国を巡って物件を買い集め、資産額日本一を目指す」という内容で、幅広い学習に活用されることを目的としています。2023年からの提供開始以来、小学校から大学、支援学校まで、多様な教育機関からの申し込みが寄せられています。特に小学校からの申し込みは6,800校を超え、全国の約35%を占めています。

新機能「マイ桃鉄」の追加
さらに、2024年4月1日からは新機能「マイ桃鉄」が追加されます。この機能では、任意のマスを物件駅として自由に編集できるようになり、学生たちは自分たちで調べた町の魅力を観光名所や会社、工場、農産物や水産物などとして『桃太郎電鉄 教育版』内で表現することが可能になります。これにより、学びの結果をクラスメイトと共有し、授業を通じて地元や他地域について楽しみながら知識を深めることができます。
この機能は、教育版専用の特別なものであり、従来の『桃太郎電鉄』シリーズには存在しなかった新しい試みです。

「エデュテイメント祭り! at 東京大学」の開催
2025年3月23日には「エデュテイメント祭り!at 東京大学」が開催され、エデュテイメントに関するトークセッションが行われました。このイベントでは、エデュテイメントプロデューサーである正頭英和先生が登壇し、『桃太郎電鉄 教育版』の開発エピソードについて語りました。続いて、シリーズの岡村憲明シニアプロデューサーがフリースクールなどへの提供開始や「マイ桃鉄」の導入について発表しました。
また、青森県八戸市立下長小学校の川村祐輝先生と名古屋市立正色小学校の青木洸司先生がそれぞれ「マイ桃鉄」の導入事例を発表し、実際の教育現場での活用方法について具体的な情報が共有されました。
特別講演では、東京大学大学院の藤本徹准教授が『桃太郎電鉄 教育版』に関する共同研究の成果を報告し、社会的な反応や導入事例から得た知見を紹介しました。また、文部科学省の武藤久慶課長は、教育界のトレンドに基づくゲーミフィケーションの役割についてお話ししました。

『桃太郎電鉄ワールド』の新作情報
さらに、世界が学べる『桃鉄ワールド』も好評を博しています。最新作『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』では、シリーズ初の球体マップを採用し、地球を舞台にした新しいゲームプレイが楽しめます。進行系カードでの移動が飛行機となり、プレーヤーを地球の裏側へ一気に移動させる「地球の裏側カード」などの新カードも収録されています。これにより、プレーヤーは名産品や産業、文化や歴史について、遊ぶことで学ぶことができるようになっています。
2024年7月には、都内の小学校にて「ゲームで国旗を学ぼう!」をテーマにした『桃鉄ワールド』の体験イベントが実施され、33人の児童が参加しました。イベントでは、ゲームプレーの前後に国旗クイズを行い、児童たちはゲームを通じて国旗や地理について楽しく学ぶことができました。

教育現場での反響と今後の展望
イベント後のアンケート結果では、参加した児童の96%が「国旗にくわしくなったと思う」と回答し、84%が「世界の地理にくわしくなったと思う」と答えました。さらに、97%の児童が「『桃鉄ワールド』が夏休みの宿題になったら嬉しい」と感じていることが明らかになりました。
このように、ゲームを通じた学びは教育現場での新しいアプローチとして注目されており、今後も教育現場のニーズに応じた改善を重ねていく方針です。教育と娯楽を組み合わせた「エデュテイメント」の定着に向けた取り組みが進められています。
項目 | 詳細 |
---|---|
導入校数 | 12,300校 |
小学校導入数 | 6,800校(全国の約35%) |
新機能 | マイ桃鉄(4月1日導入) |
イベント名 | エデュテイメント祭り! at 東京大学 |
国旗学習イベント結果 | 96%が国旗にくわしくなったと回答 |
『桃太郎電鉄 教育版』は、教育現場での活用が進む中、今後も多くの教育機関において重要な役割を果たすことが期待されています。また、ゲームを通じた学びの可能性を広げるための取り組みが続けられており、教育界に新たな風を吹き込む存在となるでしょう。
参考リンク: