ミックスジュースの日 (記念日 3月9日)
皆さんは「ミックスジュースの日」をご存じですか?この記念日は、大阪のコーヒーショップ「おおきにコーヒー株式会社」が提唱した、笑顔と感謝の気持ちを伝える素敵な日なのです。
ミックスジュースの日とは
記念日の由来
「ミックスジュースの日」は、大阪市に本拠を置く「おおきにコーヒー株式会社」が制定しました。記念日は「ミ(3)ック(9)ス」という語呂合わせから選ばれ、「おおきに=ありがとう=Thank you=39」という意味も込められています。これは、同社が大阪を象徴するエナジードリンク「ミックスジュース」を世界に広め、地域社会に笑顔を届けるプロジェクトの一環として2017年(平成29年)に設立されました。
おおきにコーヒーの創業日は2013年(平成25年)9月2日で、「おおきにの日」として、また会社設立日は2014年(平成26年)5月8日で「コーヒーの日」としても語呂合わせがされています。このように、同社は日々の感謝の気持ちを大切にしている企業文化があるのですね。
おおきにコーヒーの取り組み
「おおきにコーヒー」は、こだわりの豆を使用し、一杯ずつ挽き立てて煎れることで知られています。そのメニューには、「おおきにカプチーノ」や、懐かしい大阪の味「おおきにミックスジュース」など、地域に根ざした商品が揃っています。特に「おおきにミックスジュースプレミアム」は、マンゴーやパパイア、ストロベリーなど8種類の選び抜かれた果物を贅沢に使用した商品で、大阪の味を現代に伝える試みとして注目されています。
ミックスジュース自体は、複数種の果汁を混ぜ合わせた飲料であり、地域によっては牛乳を加えることもあります。特に近畿地方では、牛乳とさまざまな果物をミキサーで混ぜ合わせたものを指すことが多いです。これは、モモやミカン、バナナ、パイナップル、リンゴなどの果物と牛乳を組み合わせた、昔ながらの家庭的な飲み物として多くの人に親しまれています。
ミックスジュースの歴史と文化
ミックスジュースの種類と規定
日本では、缶・びん・紙パックなどに封入して販売される飲料に関しては、「ジュース」という名称を果汁100%のものに限定しています。牛乳が入ったものを容器に封入して販売する場合、「ミックスジュース」と名乗ることはできません。このため、日本サンガリアベバレッジカンパニーは、缶入りの「みっくちゅじゅーちゅ」という名前で清涼飲料水を発売しています。また、果汁に牛乳を加えた飲料としては、「フルーツ・オーレ」があります。かつては「フルーツ牛乳」と呼ばれていましたが、2000年の雪印集団食中毒事件を契機に名称が変更され、「フルーツ入り乳飲料」として販売されるようになりました。
ミックスジュースの歴史を辿ると、1948年(昭和23年)創業の大阪・新世界の果物店が発祥とされています。この店は1960年(昭和35年)に喫茶店に業態を変え、「千成屋珈琲店」として知られるようになりました。フルーツジュースの発祥の店として、今でも多くの人々に愛されているのです。
大阪とミックスジュースの関係
大阪文化におけるミックスジュース
大阪といえば、たこ焼きやお好み焼きなどのB級グルメが有名ですが、飲み物としてのミックスジュースも大阪の食文化に欠かせない存在です。特に新世界のジャンジャン横丁にある「千成屋珈琲店」は、ミックスジュースの発祥の地として、大阪を訪れる観光客にも人気のスポットとなっています。大阪の人々にとって、ミックスジュースは単なる飲み物ではなく、地域の歴史や文化を感じさせるアイテムなのです。
「ミックスジュースの日」を通じて、私たちは大阪の温かい心と、地域の人々が大切にしている文化を再認識する機会を得ることができます。大阪の街角で「おおきに!」という言葉を聞くたびに、この記念日の意味を思い出し、地域に根ざした愛情を感じることができるでしょう。